会社のLTの場で何か話そうと思って作ったんですけど、書いてるうちに明らかにLTの分量じゃなくなってきたのでこちらで公開しておきます。
ウェブサイトのUI改善にあたって、そのサイトで解決すべき問題をユーザ体験から発想・定義すると良いと思っていますが、それは具体的にどういうことかということを、趣味のお菓子作りでの体験を例にして説明してみようと思いました。 途中で出しているクックパッドの改善デザイン案の全体については、以下よりご確認下さい。
このスライドの発端・メッセージ
なぜこういうことを書こうかと思ったかと言うと、「どうしてこうなった」的なデザインで残念な思いをする機会が何度かあり、「この問題って設計者が一度体験してみればわかるんじゃないかな」と思ったからです。
それを避けるために、ユーザ体験を想像したり、調査するというのもひとつの手ですが、場合によっては_まず一人のユーザとして体験する_という手もあるのではないでしょうか(もちろん自分とターゲットユーザに大幅なズレがあれば難しいでしょうけど)
初めての観光客向けの現地でのパンフレットをデザインするなら、どこかに知らない観光名所をノープランで観光してみて、その時の体験を記してみましょう。コンビニのレジをデザインするなら、その店で何日か働いてみましょう。 そういう擬似的な_追体験_をしておくことが重要だと思うのです。いわば設計前段階でのドッグフードですね。
書き留めることは色々あるでしょう。途中で起こったトラブルとその原因は何か。わからなくて不安に思ったことはなかったか。間に合わせでなんとかしたことはなかったか。云々…
ここで書かなかったこと
なお、ここで料理体験のデザインと言っても扱えているのは、「レシピ利用ステップ」の「ウェブを使った場面」での「UI改善」という料理プロセス全体で見れば、ほんの一部です。
そもそも料理というのは、「何食べようかな、どういうもの作ろっかな」という構想ステップから始まり、検討、買い出し、調理、共有、余り物の利用…がある長いプロセスです。
また、このステップだけ見ても定義できている問題は一部ですし、UI改善をしても、それでレシピ投稿プロセスが複雑になって投稿数が減りましたではお粗末ですからそれも両輪として考えなければいけませんね(そういう意味では上記の案は本論を展開するために作ったものなので、これが誰にとってもいいよねと言っているわけではないです;p)
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