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	<title>Liner Note</title>
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	<description>情報（ユーザー中心デザイン・ユーザビリティ）と技術（ウェブプログラミング・ウェブサービス）についてのメモ書き</description>
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  <title>Liner Note</title>
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		<item>
		<title>「利用者中心視点からOPACのあり方を考える」という話をしました</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2009/opac-study-meeting/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2009/opac-study-meeting/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 10 Mar 2009 05:33:20 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[ユーザビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[情報の設計]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1188</guid>
		<description><![CDATA[大学図書館において、利用者視点を考慮するとどのようなOPACが求められるのかという事を京都大学付属図書館で話してきました。その発表内容について。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="right-box"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide01.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide01.png" width="400" height="300" alt="トップスライド" /></a></p>
<p>中の人にお誘いを頂きまして、3月6日に京都大学付属図書館にて「利用者中心視点からOPACのあり方を考える」というお題でお話をしてきました。</p>
<p>要約や感想などは<a href="http://kulibrarians.hp.infoseek.co.jp/109th/109th.htm">同大学私設ページ</a>に書かれていますのでそちらを参照いただくとして、こちらでは当日いらしてない人向けに当日喋らせていただいたことも含めまして、なるべく内容を共有できるように内容を公開しておきます。</p>
<p><span class="weaken">（なお、自己紹介部分など一部のスライドは削っております。あしからず）<br />
</span></p>
<p><!–more–></p>
<h3 id="t854e8c">スライド＆スクリプト</h3>
<h4 id="tf9a5bc">1枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide04.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide04.png" width="400" height="300" alt="1枚目のスライド" /></a></p>
<p>えーと、さて今日は大学図書館のOPACがどうあればよいのかということについて考えていきたいと思います。</p>
<h4 id="t4c39a5">2枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide05.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide05.png" width="400" height="300" alt="2枚目のスライド" /></a></p>
<p>OPACが何かというのは、この場で話すのは失礼な気さえするのですけど、一応さらっておきますと、オンライン蔵書目録のことですね。利用者がリクエストした言葉を含む資料の一覧を返して、またその各書誌の情報や配架場所・貸出状況などが確認できるサービスを指す、というのが一般的なところかと思います。</p>
<h4 id="tf33e4a">3枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide06.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide06.png" width="400" height="300" alt="3枚目のスライド" /></a></p>
<p>こと今回は大学図書館のOPACで話をしようと思っているのですが、慶應大学の上田先生の集計によりますと、去年の今頃の時点でだいたい平均してみると8割弱、78.6%の大学がウェブ上でOPACを提供しているそうです。21世紀になる手前、2000年では全体の半分も無かったことから考えますと、まぁ、おおよそ普及段階にあって、かつ一般に認知されてきたと考えていいんではないかと思います。</p>
<h4 id="t6a89e2">4枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide07.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide07.png" width="400" height="300" alt="4枚目のスライド" /></a></p>
<p>そんなOPACですが、どうも<em>見直しの時期に来ている</em>のではないのでしょうか。日本の大学についてのものでなくて恐縮なんですが、アメリカのOCLCというところがアメリカ・イギリス・オーストラリアなどの6カ国の14歳以上の人達3000人程度にインタビューを行ってみたところ、情報探索するにあたってまず検索エンジンから検索しますよと答えたのが全体の84%、図書館ウェブサイトーこれはOPACと解して問題ないかと思いますがーから調べますと答えたのは<em>1%</em>でした。こと、対象を大学生に絞ってみても、同じく検索エンジンからと言うのが72%, 図書館からというのが14%, 図書館ウェブサイトからというのが<em>10%</em>でした。信頼性や正確性では図書館の方が優れていると答えているので、図書館そのものではなくOPACに何らかの問題があるのではと考えられるわけです。</p>
<h4 id="t50a023">5枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide08.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide08.png" width="400" height="300" alt="5枚目のスライド" /></a></p>
<p>このいわばOPAC離れ…についてより詳しい原因はこれから考察するとして、ここで背景を簡単に考えてみますと、2点あるのではと思います。まず1点目にOPACが先に行ったように普及し、一般化したことで利用層が増えた結果、例えば論文はタイトルをそのまま入れても出ないから雑誌タイトルを入れて見つけるとか、あるいは新しいトピックに関してはまだまとまった本がないことが多いから新聞・雑誌記事データベースを使いましょうとか、そういうお約束をしらないで検索して失敗するということが目立ってきているのだと思います。もちろんこれはOPAC側でなんとかするべき事だと思いますが。</p>
<p>そして、その利用者が面倒見の良い、例えばスペルミスを訂正してくれたり、入力語全部を含んでいなくてもあるいは自然語で検索しても適当な資料をみつけてもってきてくれるだとかそういう柔軟な検索エンジンが普及した結果、OPACとのいわば「溝」が目立っているのだと考えられます。</p>
<h4 id="tbc2fe2">6枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide09.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide09.png" width="400" height="300" alt="6枚目のスライド" /></a></p>
<p>その検索エンジンの利用が利用者のOPACの利用に与えている影響も観察されていまして、ある研究ではサーチエンジン使用歴が長い利用者ほど、ある特徴的な傾向が認められるそうです。1つは、OPACでも検索結果が20万件でも2000件でも、その件数を見ないで、それに関わらず、だいたい最初の1,2ページだけを見て結果を判断する、という傾向です。サーチエンジンはページ数が進めば要求した情報とは離れていくような性質があるかと思いますが、これはそうした経験をふまえての行動だと考えられます。</p>
<p>また、サーチエンジンに特徴的な探索パターン、例えば自然文に用いる言葉（逮捕、検挙）を利用したり、検索語を多く設定するといった行動がそのままOPACでも使われるということです。そして、結果として、検索失敗つまり一件も検索結果が出てこなかったケース、ゼロ・ヒットが多発するようになったのだと考えられます。サウスカロライナ州立大学を対象とした調査では実行した検索の過半数でゼロ・ヒット、日本の短期大学を対象とした調査では全体の3つに1つくらいでゼロ・ヒットになっていることが判明しています。</p>
<p>皆さんもGoogleやYahoo!で検索することがあると思いますが、例えばその時に3回に1回全く結果が出てこなかったら、イライラするのではないかなと思いますが、同じようなことがOPACに起きていると言うことでOPAC離れさもありなんという感じはします。</p>
<h4 id="tc4a8f9">7枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide10.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide10.png" width="400" height="300" alt="7枚目のスライド" /></a></p>
<p>さて、その見直しの動きとして、使いやすいOPACを作って図書館サービスを向上させましょうと言うことでアメリカなど諸外国で<em>次世代OPAC</em>と呼ばれる新たなOPAC開発の動きが盛んになっています。次世代OPACって何なのですか、というと、これはいろんな答え方があるんですが、久保山先生の書かれた論文にある具体的な記述を抜粋して表にしてみますとこういう感じになります。</p>
<p>このように伝統的なOPACに対して次世代OPACがありまして、伝統的なOPACでは一定の検索技術、例えば同志社のOPACで1990年代の資料だけ絞り込んで欲しいという時に年代欄に199*といれれば望みの結果が得られるわけですが、そうではなくてUIを整理してダブルスライダーを使うなりして、検索スキルがなくても直感的に絞り込みができるものにしましたと。</p>
<p>また、検索欄も特に詳細検索はそうですが、テキストボックスがダーッとおいてあって、普段耳にしないような言葉もダーッとあってというのではなくて、もっとシンプルでわかりやすく設計されていると。</p>
<p>加えて、検索結果も情報を文字だけではなくて、表紙や内容など資料に関連した情報も出すようにしましたと。具体的にはこういう風に対比できるわけですね。</p>
<h4 id="t460345">8枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide11.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide11.png" width="400" height="300" alt="8枚目のスライド" /></a></p>
<p>で、まぁ百聞は一見にしかずと言いますので、実際に次世代OPACと言われるもの、今回はノースカロライナ州立大学図書館<span class="weaken">（以下、NCSU）</span>のOPACについてざっと見ていきたいと思います。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu1.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu1.png" width="400" height="253" alt="NCSUトップ画面" /></a></p>
<p>これがNCSUのトップですね。ここからCatalogを選んで…</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu2.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu2.png" width="400" height="253" alt="NCSU検索トップ画面" /></a></p>
<p>これが検索画面のトップです。NCSUに加えて（横断検索サイトを別に用意するわけではなくて）他大学を含めた検索も可能になっています。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu3.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu3.png" width="400" height="253" alt="NCSU 検索一覧画面" /></a></p>
<p>今回、例えば選挙制度について調べてみようと思って、&#8221;election system&#8221;で検索してみました。</p>
<p>左側に見えるのが分類別の結果一覧ですね。図書館員の方ならよくご周知だと思いますが、本にはいろんなメタ情報が付いています。書名、著者名、出版年、書誌形態…。そのファセット―切り口と訳されますが―毎に検索結果を分類し、直感的に絞り込みが出来るようになっています。カカクコムでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。</p>
<p>右側の結果一覧は、まぁ割と普通なんですが、検索語との適合度（レリバンス）で並び替えられています（アルゴリズムは不明なのですが）。タイトルがあって、著者名、出版年、形態とまぁ普通ですが、所蔵状況が見られるになっていていちいち詳細画面で確認する手間が省けますね。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu4.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu4.png" width="400" height="253" alt="NCSU 検索一覧画面より件名をより詳しく表示" /></a></p>
<p>さて、左側のファセット分類から件名をもうちょっと詳しく出してみました。正直、似たような件名も多くあって若干探しづらいなと思うところはあるのですが…この中から…政治への市民参加を図るためには選挙制度をどう改善したらよいかを調べようと思ってたので、&#8221;democracy&#8221;で絞り込んでみました。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu5.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu5.png" width="400" height="253" alt="NCSU 書誌詳細画面：所在状況" /></a></p>
<p>それで、その中からこの本を選んでみました。タブが使われていて、それほど情報がぎゅうぎゅうに詰まっているという印象はありません。「情報が多すぎる」という批判を受け止めた結果かもしれませんね。所蔵状況には、この本は貸出中ですがいついつまでに返される予定と書かれています。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu6.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu6.png" width="400" height="253" alt="NCSU 書誌詳細画面：目次" /></a></p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/ncsu7.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/ncsu7.png" width="400" height="253" alt="NCSU 書誌詳細画面：要旨" /></a></p>
<p>他のタブを見ていくと、目次があって、本の紹介情報があって、全体として読者が自分にこの本は合うのかどうか判断しやすくなっています。</p>
<h4 id="t194e21">9枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide12.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide12.png" width="400" height="300" alt="9枚目のスライド" /></a></p>
<p>次世代OPACの機能は今見た機能も含めて、ファセット分類による絞り込み機能、関連語の表示、適合度による並び替え、 コメント・レビュー機能、あるいはAmazon的なリコメンド機能など様々なものが考えられます。ここに挙げたのは一例で、次世代OPACと言われるものの機能要件を網羅的に集めていくとかなりの量になるのではと思います。</p>
<h4 id="tbda319">10枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide13.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide13.png" width="400" height="300" alt="10枚目のスライド" /></a></p>
<p>それで、ではOPACを便利にするためにはこれらの次世代OPACの機能を取り込んで、開発していけばよいのかというと、これは単純には<em>YESとは言えない</em>のですね。</p>
<h4 id="tb8c4ef">11枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide14.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide14.png" width="400" height="300" alt="11枚目のスライド" /></a></p>
<p>それは次世代OPACを取り込もうとする際に解決しておかないといけない課題が出てくるからです。それはつまり、取り込むための根拠があるか否かです。根拠というのは<em>利用者に便利かどうか</em>ということです。便利にするためにOPACの開発を進めるわけですから、便利で使われる機能をつけなければ無用の長物です。むしろ今までのインターフェイスになれた人の行動をただ邪魔するだけになるかもしれません。</p>
<p>ですから、取り込んで新たに実装しようとする機能があるならばそれが本当に使われる機能なのかということはきちんと確認しておかないといけません。そのためにはただ便利であるという以上に、利用者の行動や要求にフィットしたものであるかどうかと言うことが考えられなければならないと思います。</p>
<p>また、現実OPACを開発されるベンダーの人としても開発資源が無尽蔵にあるわけではないですから、この機能を重点的に開発するといった指針やプライオリティを決めないといけません。その指針は取引先の図書館や何よりも利用者へのアピールという意味でも重要になってくるわけです。</p>
<h4 id="t01d726">12枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide15.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide15.png" width="400" height="300" alt="12枚目のスライド" /></a></p>
<p>その根拠は<em>利用者自身の行動を観察することによって導出できる</em>のではないかと考えています。観察に基づく改善とありますが、まず利用者が普段どういう風にOPACを使っているのか、実際の利用風景を観察することで把握します。OPAC開発に限らず、ウェブシステムの開発では開発現場では利用者はこう考えるんじゃないか、いやいやそれは難しすぎるからきっとこうするよというユーザ像議論があると聞きますが、そのような個々人の考え方でどうにでもなるゴムのようなユーザ像ではなく、実際の現場という事実をベースにして考えていくわけです。</p>
<p>そして、その観察から得たことを整理して、つまり各シーン毎に利用者はこういう心境にあって、だからこういう風に行動するんだというように利用者の行動を整理して、利用者の考え方にあった情報を提供することで、開発者と利用者のギャップを埋めて、使いやすいサービスを提供するというわけです。</p>
<h4 id="t1d2aa6">13枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide16.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide16.png" width="400" height="300" alt="13枚目のスライド" /></a></p>
<p>ちょっと抽象的な話になったので具体的な話をしますと、アメリカにIDEOというデザインコンサルトタント屋さんがありまして、ここも観察による改善をデザインプロセスに取り入れています。あるテレビ局がこの会社で特集を組みまして、曰く5日間でショッピングカートをデザインし直してみてくださいというちょっと無茶ぶり気味なお願いをしたんですね。</p>
<p>彼らがどうしたかというと、まずショッピングセンターに出かけて人々が買い物をする様子を観察したんです。</p>
<ul>
<li>レジカートを基地にして店内を駆け回っている業者の様子</li>
<li>子供が店内を駆け回っている様子</li>
<li>店内が混んでいてレジがごった返している様子</li>
<li>ショッピングカートを持っていて、ノロノロした人を追い抜くときや反対側から来た人をよけるときに、カートの後輪を持ち上げる様子</li>
</ul>
<p>そして、そうした観察を踏まえてみんなでブレインストーミングをしながら、最終的にお披露目をしたのがコレです（スライド参照）。</p>
<p>カートはよくあるでかいカゴが一個入るのではなく、規格サイズの小さな手提げカゴが6つ入るようになっています。どうするとかというと、買い物客はこのカートを基地にして、このカゴを持って買い物に出かけます。そしてカゴをレジに持って行って、清算後に袋に詰め替えると、さっきカゴがあったところに袋が引っかけられるようになっています。レジカートを頻繁に持って歩く必要が無くなり、カートにまつわる煩わしさが無くなったわけですね。</p>
<p>その他にも、レジが込んでいるときに使えるレジスキャナ、子供を座らせるチャイルドシートなど買い物に関わる様々な工夫が凝らされています。もちろん、防犯上の点などまだ考えないといけない点は残されていると思いますが、個人的にはその制作プロセスは興味深かったです。</p>
<amazon>415208426X, clear</amazon><br />
<h4 id="t46c111">14枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide17.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide17.png" width="400" height="300" alt="14枚目のスライド" /></a></p>
<p>ところで、利用者中心にものを作る方法論としては観察だけではなく、他のことも含めて一つのプロセスとして標準化・体系化されています（これ自体を話したいわけではないのでさらっと行きますが）。</p>
<p>まず観察ですが、利用者が製品を使っている現場を観察できればいいのですが、あまりそうも行きませんので、どんな風に使っているか教わるためにインタビューをします。そしてそこで得たデータを元に妥当なニーズ・解決案を導き、それに基づいて即席の解決案を作ります。そしてその試作品を再度ユーザに確かめて使えるかどうかを確認します。良くなかったら試作品にフィードバックして再度テストとそういう反復プロセスになっています。今回もこの方法を用いてやってみました。</p>
<h4 id="te2e9bf">15枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide18.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide18.png" width="400" height="300" alt="15枚目のスライド" /></a></p>
<p>観察についてですが、今回は同じ大学の大学生8人にインタビューをお願いしました。インタビューにあたってはなるべくOPACだけにフォーカスをあてすぎて利用行動を狭くとらえすぎないように注意して行いました。インタビューの際は、具体的に、答えやすいように「前回図書館でどういう調べ物をしましたか、できればここで再現してみてください」と尋ねて、利用風景を再現してもらいました。</p>
<p>それで、インタビューの内容は音声に録っていまして、終わった後に忘れないようにというのと、共有しやすくしようというので文書化（物語化＝シナリオ）しています。そのシナリオについて取り上げてみようかと思いますが、今回は時間の都合上、申し訳ないですが、一人しか紹介できません。</p>
<p class="caution">たいへん申し訳ないですが、インタビューは学術的な目的以外で過度に使わないようにというお約束した上で行ったこともあって、インターネット上に広く公開することはちょっとどうだろうと思いますので、シナリオについては非公開とさせていただきます。論旨に大きく関わることなので、できればお見せしたいのですが…。</p>
<h4 id="tf65528">16枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide19.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide19.png" width="400" height="300" alt="16枚目のスライド" /></a></p>
<p>さて、こうやって利用シナリオを見てきましたが、ここからどういうことが読み取れるでしょうか。今回紹介したのは1人だけですが、できたシナリオをザーっと見てとその中でだいたい共通して見られるパターンがありまして、まず1つに「タイトルだけじゃわからない」<span class="weaken">（註：シナリオ中での発言）</span>というところがありましたが、そのように判断材料が足りなければ棚に行って実際にその本を見てみたり、あるいはWeb上をサーチエンジンを利用して検索していたりするのです。</p>
<p>OPACでの情報探索というのは、欲しい文献があってそれを探して終わりという既知文献の検索だけではなくて、「このテーマについて知りたい」というような主題検索も多くあると思うのですが、その主題検索についても本を見つけてはいおしまいではなくて、まず例えばテーマ名などで検索する、すると概説書なんかが出てきてそれを読んでみる。すると、そこに自分の興味のあるジャンルのことが書かれていて、試しにそのトピックのタイトルでもう一度検索するとそのトピックに関する本がいっぱい出てくるというように本とOPACを往来しながら<em>だんだんと求めている情報が明確化していく</em>んですね。</p>
<h4 id="td6f6f2">17枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide20.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide20.png" width="400" height="300" alt="17枚目のスライド" /></a></p>
<p>それで、そのようなパターンに近いなと思ったのが、Batesという方が仰っているベリー摘みモデル(berry picking model)です。これはウェブでの検索行動を説明するのによく使われるんですが、その行動が広い庭に散らばったベリーを見つけて、それを見つけたらまた次のベリーを見つけて拾うというように連鎖的に情報探索が進むことからこの名が付いています。</p>
<p>古典的な情報探索モデルは利用者は不変の情報ニーズがあって、それを検索して示すという形だったんですが、それと対照的にこのモデルでは最初は曖昧な要求なんだけれど、検索で得られた文書を読んでみて、そこで学習をしながらそれにつれて<em>情報ニーズも具体的なものに変わっていきます</em>。</p>
<p>例えば、「現代の教育問題について調べてレポートを書いてください」というレポート課題が出たとしましょう。それでとりあえず「教育問題」で検索してみて教育学の入門書を見つけましたと。読んでみると、いじめ・不登校問題、学力低下・ゆとり教育問題など様々なものがあるだろうとわかった。それで、じゃあゆとり教育に関心があるからそれをやってみようと言うことで「ゆとり教育」で本を探して読んでみると、今度は生きる力、習熟度別学習、詰め込み教育批判、総合学習とかまたいろんなものがあるとわかったと。それでそういう風に調査を進める内に最終的には「総合学習の前提となる基礎学力ってちゃんと育成できているのか」という批判があるらしいとなって、じゃあそれを考えてみようと例えばここまで具体的になるわけです。</p>
<p>このように探索過程でヒントを見つけながらだんだんと自分のニーズが明確になっていくというパターンがOPACでも認められると考えています。</p>
<h4 id="t8d1eb3">18枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide21.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide21.png" width="400" height="300" alt="18枚目のスライド" /></a></p>
<p>それで、ようやくOPACに何が必要なのかという話になってくるんですが、まず利用者がOPACを利用して図書を探す際、「タイトルだけではわからない」という声があったとおり、現状では判断材料は十分ではないと考えられます。棚に向かったり、Webを検索したりするのは<em>判断材料を補う故での行動</em>ではないかと考えられると思うのです。</p>
<p>実際に、大学生を対象にしてOPACでの探索行動を分析した調査があったんですが、ここでは結果の評価と判断は目次の情報が最も重視され、書名や件名だけでは十分ではないという報告がされています。また、冒頭にGoogleがOPAC利用に与える影響と言うことで、全体的に検索語に自然語が用いられやすいという話をしましたが、その自然語が目次によくひっかかるために検索ヒットの割合も目次の占める割合が過半数となっています。</p>
<p>そして、この具体策ですが、図書の目次に加えレビュー情報や内容紹介文など書籍の内容面に関わる情報を検索対象とし、また利用者に提示していく必要があるのではないかというところです。</p>
<h4 id="tb9bb11">19枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide22.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide22.png" width="400" height="300" alt="19枚目のスライド" /></a></p>
<p>次に必要なのが、さきほどベリー摘みモデルということをお話ししましたが、その次のベリーにつながるようなヒントやキーワードをOPAC上で与えられないかということです。</p>
<p>ちょっとよくわからないと思うのでもう少し詳しく話しましょう。さきほどは教育問題を例に取りましたが、最初の「教育問題」や「ゆとり教育」についてリクエストがあった際にWikipediaの該当項目を表示して、ゆとり教育とはこういうもので、こういう流れの元に生まれてきたもので、こういう問題が指摘されていることを理解してもらうわけです。利用者はここから個別の項目について調べていくことができますし、あるいはカテゴリから上位概念である教育問題を概観することも出来ます。ちなみに、ある論文では併記という形ではなくてWikipediaの各項目間の関係を有向グラフにして整理して見せて、あるテーマにはどういう切り口があるのかつかんでもらう手がかりにしてはということも提案されていました。いずれにしろ、初期の曖昧な情報探索に対しては有効なのではと思います。</p>
<p>それとこれに関連して、これは心理学者が言っていることなのですが、一般に人は情報の質とは関係なく、手に入れにくい情報より持てに入れやすい情報を好むと。例えば、今レポートが出ていてOPACで本を探すんだけれども新しいトピックなのであまり出てこないと。でもたぶん新聞記事データベースだといっぱい出てくるんじゃ無かろうと。そうわかっていても、まぁ面倒くさいからOPACで見つかる本で何とかしてしまいましょう、と。</p>
<p>一見不合理とも思えますが、情報探索にはそうした側面もあるのですね。今回も、Wikipediaに限らないですが外部データベースの情報を併記していくことで、図書以外の論文記事などにも目を向けてもらうことが出来るはずです。</p>
<h4 id="t93d7e0">20枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide23.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide23.png" width="400" height="300" alt="20枚目のスライド" /></a></p>
<p>そして最後3つ目に、<em>検索結果に応じて利用者が情報を見つけやすいようにサポートする</em>と言うことです。検索結果が多いときは多くが離脱するか絞り込みをするかどれかの行動を取っていたのですが、絞り込むにしても自分の情報ニーズを明確に表せるいい言葉が見つからないケースも多々あって、それがゼロ・ヒットを生むことにもなっていました。</p>
<p>そこで、次世代OPACの際に確認したファセット分類による絞り込み機能が使えるのではないでしょうか。ファセット分類では特にあるキーワードに関する図書のみ表示するとか、新しい年代の本のみ表示すると言ったことが割と直感的に行えるようになっていますので、それを利用してはどうかということです。まぁ、特に多い場合に限らず、使っていってもいいとは思います。</p>
<p>逆に結果数が少ない場合、もしくはゼロの場合は、検索がうまくいっていない可能性もありますから、例えばCiNiiやWebcatPlus連想検索などの外部データベースの情報を併記することで、結果として失敗となるクエリからある程度のものは救えるようになるのではと考えています。</p>
<p>ただ、これは表面的な対策であって、根本的にはやはりサーチエンジンで用いているような自然語も使えるように検索対象を広げていったり、検索語の部分的な一致でも拾ってくれるように主題検索機能を改善していったりする必要があると思います。</p>
<h4 id="ta0ab49">21枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide24.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide24.png" width="400" height="300" alt="21枚目のスライド" /></a></p>
<p>細かな点を上げればこういうことは盛り込んだ方がいいというのは様々あるのですが、ひとまずご紹介するのはこれくらいにして、これをもとに試作品、プロトタイプと言いますが、それを作ってみました。プロトタイプは本番に開発する前に簡単な試作品を作ってそれをユーザに試してもらうことを繰り返しながら、本当に使えるのかどうかを確認して、致命的な誤りを早めに出すために使われます。</p>
<p>今回はペーパープロトタイプという紙でシステムを再現して、うまくタスクが達成できるかどうかを4回生に確かめてもらうことにしました。その時の様子をビデオに録っておいたので、5分に編集したものをお見せしたいと思います。</p>
<p class="caution">これも、先ほどと同様にお見せできません（ごめんなさい）。でも、一応プロトタイプは以下にお見せしておきます。結果から言えば、テストはおおむね成功でした。順繰りに検索結果を見ることなく、ファセットによる絞り込みを行い、自分の求める本（ニュートンの人物史的な本）をうまく探せたようでした。書誌についても、想定より多くの情報が示せたことに満足し、より多くの本を見てみようと探索を重ねていました。一方でメモ行為用に用意したチェックカート機能は認知されず、データベースも今回はスルーされており、本当に利用モデルにあっているのか再検討が求められまる結果となりました。</p>
<dl>
<dt>一覧画面</dt>
<dd><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/prototype1.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/prototype1.png" width="300" height="489" alt="プロトタイプ一覧画面" /></a></dd>
<dt>詳細画面</dt>
<dd><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/prototype2.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/prototype2.png" width="300" height="586" alt="プロトタイプ書誌詳細画面" /></a></dd>
</dl>
<h4 id="ta4e778">22枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide25.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide25.png" width="400" height="300" alt="22枚目のスライド" /></a></p>
<p>ただ、やっぱりプロトタイプレベルだと提案としてはインパクトが薄いですし、実際に動くシステムを作って感触を確かめたいというのもあったので実際にOPACを作ってみました。</p>
<p>作るとは言っても、全くのフルスクラッチで作るのは時間がかかりすぎますし、データがない以上どうしようもないので、今回はデータそのものは同志社大学図書館OPACのデータ（我々が普通にOPACを利用する時に得るようなHTMLデータ）を許可を頂いた上で利用させていただいて、それを加工して新たな画面を構成する、いわば上からインターフェイスをかぶせるような手法を使いました。</p>
<p class="information">以下で制作中のシステム画面を示します。なお、ファセット検索などが盛り込まれていないのはシステム制作上できないためです。</p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/academix1.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/academix1.png" width="400" height="267" alt="academix トップ画面" /></a></p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/academix2.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/academix2.png" width="400" height="204" alt="academix 一覧画面" /></a></p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/academix3.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/academix3.png" width="400" height="304" alt="academix 書誌詳細画面1" /></a></p>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/academix4.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/academix4.png" width="400" height="141" alt="academix 書誌詳細画面2" /></a></p>
<h4 id="t16a736">23枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide26.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide26.png" width="400" height="300" alt="23枚目のスライド" /></a></p>
<p>さて、観察からのOPACの改善は一応ここまでで、最後に振り出しの疑問に戻ってOPACがどうあるべきかと言うことに関してお話しして終わりにしたいと思います。</p>
<p>現在のOPACは(1) リクエストされた語に対応した所蔵資料の一覧を提供し、 (2) 特定の所蔵資料の基礎情報と有りか（配置場所）を提供するという、ざっくりといえばこの主に2つのサービスを提供していますが、これだけでは利用者の情報探索には<em>十分なものとはいえない</em>んじゃないかというのが私の考えです。</p>
<h4 id="tcc5021">24枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide27.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide27.png" width="400" height="300" alt="24枚目のスライド" /></a></p>
<p>ベリー摘みモデルでも見ましたが、利用者は最初から明確に自分の情報ニーズがあってそれを示せるわけではなくて、むしろこの図のように探索の過程でそれを明確にしていくという過程もあったわけです。であるならば、<em>最初に疑問を持ったところから最後にその疑問を解決するところまで、利用者が躓かないようにOPACが利用者の情報探索をもっとサポートしていくべき</em>ではないかと思うのです。</p>
<p>このような役割は、人力やリファレンスサービスなどの人的な面で解決を図ってきた所だと思います。もちろん、その役割を否定する意図はないのですが、それに加えてOPACがサポートできる局面もあるのではないかとも思うわけです。</p>
<p>そうした点からすれば、そもそも所蔵検索というシステムに疑義が発せられても良いはずです。なぜなら、利用者が求めている知識が学内に眠っているとは必ずしも言えないからです。そうした点からすれば、まずWebcatなどのデータベースで検索を行い、例えば京都大学であればその京都大学バージョンと言うことで、書誌の横に京都大学ではこれは所蔵しています、していません、これはうちにはないですが近隣の大学に置いていますとそういう風なシステムも考えられるのではないかと思います。</p>
<h4 id="tba5585">25枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide28.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide28.png" width="400" height="300" alt="25枚目のスライド" /></a></p>
<p>まとめますと、OPACを所蔵検索だけではなくて利用者の問題解決をトータル、始めから終わりまで支援するための重要な学術環境と考えて整備していく必要があるのではないかと考えます。</p>
<p>IDEOではショッピング・カートの課題をこなしたあとに、「本当のイノベーションは買い物という行為をデザインしなおすことなのだ」と語られていましたが、それに倣って言うならば「<em>OPACをあるべき姿を考えるには図書館で調べ物をするという行為をデザインし直す必要がある</em>」のだと思います。</p>
<h4 id="t1dc397">26枚目</h4>
<p class="photo"><a rel="lightbox" href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/slide29.png"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/03/thumb/slide29.png" width="400" height="300" alt="26枚目のスライド" /></a></p>
<p>はい、と、これで私の発表は以上です。多分に荒削りなところはあったかと思いますし、話せなかった点も多いかと思いますが、続いての質問やディスカッションで答えていければと思います。ご静聴ありがとうございました。</p>
<h3 id="tc46422">発表後の質問（一部）</h3>
<p>頭で覚えている分なので不正確である可能性があります、あしからずご了承ください。</p>
<dl>
<dt>Q. 利用者はAmazonのレビューに違和感は受けなかったのか？また、Amazonのレビューは誰にでも投稿が出来、それを表示するのは不安ではないだろうか。</dt>
<dd>
<p>A. プロトタイプはそれほどテストを重ねていないので、あまり断定調では言えないのですけど、ごく自然にレビューに接していました。それはやはりAmazonのレビューを読んでいる人が多いからでは（推測）。それと、レビューの質についてですが、確かにAmazonは参考になるレビューも多いが、言いっぱなしのレビューも見受けられる。その選別を図りたいのであれば、例えば「30人中29人が役に立ったレビュー」のような(1) ある一定の人数に承認を受け、かつ(2) ある一定のレート以上で承認されているレビューのみを表示するようにすればいいのではないでしょうか。</p>
</dd>
<dt>Q. ファセット検索での絞り込みについて件名を表示することについてその妥当性についてどう思いますか。</dt>
<dd>
<p>A. 役に立つ局面もあるが、現状改善の必要があると思います。それは似たような用語が多いことや、曖昧な用語が多く選別には役に立ちづらいこと、「電子計算機」のような堅い件名が馴染みづらいことなどが原因ではないでしょうか。ある研究ではある検索語に対して、Wikipedia, Amazon, Google、これらネットリソースを総合して件名を抽出するというユニークな件名抽出方法が提案されていて、割とよい結果が出ているとのことでしたが、こうした研究を重ねていく必要があります。</p>
</dd>
<dt>Q. OPACではなくGoogle ブック検索を中心として、大学図書館はその所蔵状況を出すようにすればいいとの研究も出てきましたが、それについてどう思いますか。</dt>
<dd>
<p>A. 正直なところGoogleは賢いなぁと感じます。なぜなら、Google検索のように本文情報をきちんと提供しようとして、Google検索に慣れた人もシームレスに探せるようになっているようにしているからです（そういえば最近、Google検索にスカラー検索やブック検索が入り込むようになりましたね）。その点で、Googleブック検索をOPACとして捉えるというのはわからなくもない考え方なのですが、Googleブック検索が「1強」である状況で大学図書館がその選択肢を取ることは（Googleが私企業である以上は）危険なことでしょう。その選択肢が図書館サービスを向上させるとしても、そういったサービスが「3強」「4強」となって、乗り換えの選択肢が豊富に出てきたときに考慮すべきものであると思います。また、Googleブック検索では大学独自のサービス、例えばシラバスと図書詳細結果が連携するようなもの、が行いづらいのではないでしょうか。</p>
</dd>
</dl>
<h3 id="tdd3afe">勉強会を終えてみて</h3>
<p>会場には図書館員の方も、それと今回はOPACベンダーの方もいらしてたのですが、次世代OPACについてはまだ模索段階で足並み揃えてという段階には時間を要しそうな印象を受けました<span class="weaken">（やってみたいけど、どうすればよいのかという段階）</span>。せめて、同じベンダーのシステムで動いている図書館同士からでも横のつながりが強くなっていけばよいと思うのですが…。個別的に取り組みを進めていくのは難しいと感じた次第です。</p>
<p>ただ、私がこれを変えようにも、自分はあくまで提案レベルでしか物は言えなくて、最終的にどういう流れを作るかは現場の方達ですので、今回は原動力となる差し迫った危機感が共有してもらおうというのと、OPACのあるべき姿の探求への切り口として観察での改善ということを提案しました。勉強会中にも少し触れたのですが、もし実践をお考えなのでしたら以下でどんな感じかはつかめるかと思います。</p>
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<p>詳しい話は以下の本で。前者が上流工程（観察と分析）に詳しく、後者は下流工程（実装、テスト）に詳しいですね。</p>
<amazon>4797347104</amazon><br />
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<p>さて、ディスカッションでは、そうはいってもなかなか日々の業務に追われて余裕がない図書館<span class="weaken">（特に公共系）</span>もあると思うので、ジョイントOPACや統合書誌目録の可能性<span class="weaken">（現状のNACSISよりもより大きな規模）</span>についても伺ってみました。Worldcat localなんてグローバルな動きもあるそうですが、そういえばこういうのに参加するにもコストがかかるわけでどれくらいのものなのでしょうかね、聞いておけば良かったな。</p>
<p>ちなみに、システム自体は本当は去年末には公開予定だったんで、めちゃくちゃ公開が遅れてるんですよね。今月中になんとかβレベルでも出せるように頑張ります。あと、ユーザ中心設計（らしきもの）をやってみて疑問に思ったこと、うまくできなかったことについてはよい機会なので、それはまた別な記事にまとめてみようと思います。</p>
<h3 id="t95b55b">反応</h3>
<p>参加者の皆さん<span class="weaken">（やこの記事を読んだ人）</span>が感想を書いてくれてるわけですが、みなさんとても丁寧に読み取ってくれていて恐縮します。</p>
<ul>
<li><a href="http://blog.goo.ne.jp/kuboyan_at_pitt/e/00e281da068e5d57d96acc5816cd4f22">システム担当ライブラリアンの日記 &#8211; 京都大学の図書系職員の勉強会</a></li>
<li><a href="http://egamiday3.seesaa.net/article/115452449.html">egamiday3 &#8211; 次世代は永遠にやってくるのだ、幸にしろ不幸にしろ、というOPAC考え話。</a></li>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/tsutomu-1978/20090310/1236695238">ウェブと図書館の狭間で &#8211; 次世代OPACに必要な視点</a></li>
</ul>
<p>egamiさんが継続的な改善手法として提案を捉えてくださった点はその通りで、そこまで活かしてもらえれば御の字です。</p>
<p>それでじゃあまずどうするか、なんですが、えっと、ユーザテストをしていると、言及されている通りハッキリ結果が出てくるので、自分の描いたシナリオとどれくらいズレているかがよくわかるんですね<span class="weaken">（もちろん行動が理由とセットになっていて納得できるものでないとフィードバックに持って行きづらいのですが）</span>。それで、まずはそうしたズレを感じる現状認識から始めるのがよいかなと思います。ズレは勉強会のように言葉でまとめて言っても伝わらない部分が多いですから、とっかかりとしてはショック療法的にユーザテストを体感してみるのがよいのではと。私が図書館員ならそこをひとまずのスタートにするだろうと思います。</p>
<p class="information">参考：<a href="http://www.fallinstar.org/2008/07/post_8.html">ユーザー目線を保つための、「簡易」ユーザビリティテストのススメ &#8211; Feel Like A Fallinstar</a></p>
<h3 id="t8440ca">参考・引用文献</h3>
<p>文献自体は探せばもっとあると思います<span class="weaken">（文献研究をしたい訳じゃないので、ある程度にとどめましたが）</span>。<a href="http://d.hatena.ne.jp/u-tatanebiyori/20090112#1231766666">ぐるぐるノオト</a>や<a href="http://d.hatena.ne.jp/makiko0812/20090112/1231689962">かめの歩みとライブラリアン再考</a>を参考に探してみると良いかと。</p>
<dl>
<dt>逸村宏, 種市淳子</dt>
<dd>「短期大学図書館における情報探索行動：目次を付与したOPACのログ分析と検索実験をもとにして」『名古屋大学附属図書館研究年報』, vol.5, 2007, p.57-68. </dd>
<dd>「Webの探索行動と情報評価過程の分析」『名古屋大学附属図書館研究年報』, vol.3, 2005, p.1-11. </dd>
<dd>「大学生のサーチエンジン情報探索行動の分析：タイムサンプリング法を用いて」『名古屋大学附属図書館研究年報』, vol.4, 2006, p.1-12.</dd>
<dt>上田修一, 吉野貴庸, 石田栄美, 倉田敬子</dt>
<dd>「WWW上のOPACにおける既知事項検索の諸問題」『Library and information science』, vol.41, 1999, p.1-15.</dd>
<dd>「図書館目録利用者像の転換とOPAC」『第47回日本図書館情報学会研究大会発表要綱』, 1999.</dd>
<dt>石田栄美, 小泉公乃, 宮田洋輔, 國本千裕, 汐崎順子, 三根慎二, 倉田敬子, 上田修一</dt>
<dd>「大学生は OPAC をどのように見ているのか」『第55回日本図書館情報学会研究大会発表要綱』, 2007, p.101-104.</dd>
<dd>「画面遷移と利用者特性からみた大学生におけるOPACの閲覧」『2007年度三田図書館・情報学会研究大会』, 2007.</dd>
<dt>寺井仁</dt>
<dd>「図書館利用者の情報探索行動に関する実証的研究」『東海地区大学図書館協議会誌』, No.52, 2007, p.9-17.</dd>
<dt>松井純子, 河手太士</dt>
<dd>「図書館目録の将来設計：主題検索機能の提供を中心に（日本図書館研究会 第49回研究大会グループ研究発表）」『図書館界』, No.341, 2008, p.102-113.</dd>
<dt>工藤絵里子, 片岡真</dt>
<dd>「次世代OPACの可能性―その特徴と導入への課題―」『情報管理』Vol.51, No.7, 2008, p480-498.</dd>
<dt>久保山健</dt>
<dd>「次世代OPACを巡る動向：その機能と日本での展開」『情報の科学と技術』Vol.58, No.12, 2008, p.602-609.</dd>
<dt>増田英孝, 清田陽司, 中川裕志</dt>
<dd>「自動レファレンスサービスにむけて」『情報の科学と技術』, Vol.58, No.7, 2008, p.347-352.</dd>
<dt>越塚美加</dt>
<dd>「視点：図書館の使いやすさ」『情報管理』, Vol.47, No.5, 2004, p.358-360.</dd>
<dt>上田修一</dt>
<dd>『大学図書館OPACの動向』 <a href="http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/libwww/libwwwstat.html">http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/libwww/libwwwstat.html</a> （確認：2009/3/1）</dd>
<dt>Marcia J. Bates</dt>
<dd>“THE DESIGN OF BROWSING AND BERRYPICKING TECHNIQUES FOR THE ONLINE SEARCH INTERFACE”,1989,<br />
<a href="http://www.gseis.ucla.edu/faculty/bates/berrypicking.html">http://www.gseis.ucla.edu/faculty/bates/berrypicking.html</a> （確認：2009/3/1）</dd>
</dl>
<h3 id="te32c2a">スライドと著作権表記</h3>
<p>資料内で用いた各画像は引用として用いましたが、権利は各著作権者に帰属いたします。なお、以下の画像はCreative Commonsの権利に基づき使用しました。</p>
<p><a href="http://www.iconarchive.com/category/business/office-men-icons-by-dapino.html">Office Men by DaPino</a></p>
<dl class="download">
<dt>ダウンロード（PDF）</dt>
<dd><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/03/keynote_library.pdf">勉強会キーノート</a></dd>
</dl>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2009/opac-study-meeting/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>2</slash:comments>
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	</item>
		<item>
		<title>電子的な、見えないお金やものに対する不安感</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2009/anxiety-about-electric-money/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2009/anxiety-about-electric-money/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 24 Feb 2009 15:44:59 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[社会語り]]></category>
		<category><![CDATA[雑多な考察]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1180</guid>
		<description><![CDATA[電子的なお金やものに対する漠然とした不安感を持った原因をちょっと思い起こしてみました]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>あんまりほったらかしもどうかと思ったんで、さっきふと思った話でも。株とか投資信託の話じゃないですよ。</p>
<p class="right-box"><a href="http://www.dapino-colada.nl"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/02/purse.png" alt="お金のイメージ" title="お金のイメージ" /></a></p>
<p>1年くらい前に、<a href="http://kakaku.com/bb/">価格.com</a>経由でインターネット接続を申し込んだ時のキャッシュバックがあるというので、もらいに行こうかと思ったら、普通為替じゃなくて<a href="http://www.ebank.co.jp/">イーバンク銀行</a>の<a href="http://www.ebank.co.jp/kojin/service/mailmoney/">メルマネ</a>というサービスでもらってくださいということがあったんですね。</p>
<p><a href="http://www.ebank.co.jp/kojin/service/mailmoney/">メルマネ</a>ってのは名前とメールアドレスさえあれば、お金のやり取りが出来るというサービス。電子的に為替のやり取りするみたいなものかな。なるほど、払い手からすればネット接続している人に渡す方法としては楽だし、こういうキャッシュバックをいちいち普通為替でやってると手数料かかるもんね、と思って早速手続きをした…のですが、つまづきました。</p>
<p>NTT回線の名義人が父親名義で、受け取るときもそれでする必要があったみたいなのですけど、間違って自分の名前で受け取っちゃったんですね。当然、受け取り<span class="weaken">（1,5000円くらいだったと思う）</span>は成立せず、<em>払い手に組み戻し</em>になってしまいました<span class="weaken">（一応、払い手のプロバイダに問い合わせてみるも組戻しになってしまったお金は受け取れないとのお返事）</span></p>
<p>まぁ、間違えたのは自分のせいですし、人のせいにするのはあまりいい結果を生まないので可能な限り自重すべきだと思うんですが、とはいえ一回のエラーで取引が不成立になってしまうのはどうなのかなとも思います。携帯電話番号の暗証番号確認もうっかりミスを数回は許容するために、3回くらいまではOKという考えがあるのではと思いますし（これは推測）。</p>
<p>とはいえ、この措置はおそらくセキュリティ的な意図（＝不正な受け取り）があってのことでしょうから致し方ないのかもしれません。また、もしエラー発生後に別の本人確認情報を要請しようにもその情報がメルアドと名前以外ないので<em>仕様上不可能</em>なのでしょう。メルマネはイーバンク銀行口座を持っている者同士でカジュアルな用途にしか使えないなと思ったのですが、まぁその程度なら普通に手で渡せばいいと思うので、たぶん以後は使わないだろうなと。</p>
<p>で、本題。前々から電子的な見えないお金に対する漠然とした不安感はあったんですが、こ一件以来その感じが強まって、EdyやSuicaなどの電子マネーをチャージするにもいつ無くしてもいいように1,000円ずつチャージするようになったんですね。</p>
<p>でも、そうするとチャージしないとお金が足りないという局面が結構増えてきて、便利だけど<span class="weaken">（チャージが）</span>不便、でもまぁ便利だから不便でも使おうかなんてパラドックスに陥ったりします（そういうことを気にしないで済む後払いの<a href="http://www.pitapa.com/merit/index.html">PiTaPa</a>はすごい便利で助かるんですが）。</p>
<p>電子マネーだけではなくて、もともと紙であったものを電子的に置き換えたもの（例えば電子チケットなど）にも同様の印象があります。チケットレスで便利！と言われても、本当に大丈夫かなと一歩引いて見てしまいますし、それ以前に電子手続きって意外と複雑で面倒だったりするのですよね。例えば新幹線の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E4%BA%88%E7%B4%84">エクスプレス予約</a>はeきっぷやらEX-ICやらが混在していて何がなにやらな上、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%BF%91%E9%83%8A%E5%8C%BA%E9%96%93">大都市近郊区間制度</a>などの紙の乗車券にはあった制度が無くなってしまっていますし<span class="weaken">（そういえば、政府が進めているとか言う電子納税はどうなのだろう）</span></p>
<p>確かに電子化はコストダウンにはつながるでしょうし、消費者がその恩恵を受けることもあるのでしょうけど、従来のプロセスにあった確実な安心感、使い勝手の良さを犠牲にしてまで喧伝される「お得」「便利」「簡単」にはそれは違うだろうと思いますね。</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2009/anxiety-about-electric-money/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>3</slash:comments>
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	</item>
		<item>
		<title>自分の考えている疑問がどういう言葉で話されているかわからない問題をOPACでどう解決するか：Making OPAC 2.0</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2009/how-to-find-keyword-of-my-thought/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2009/how-to-find-keyword-of-my-thought/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 08 Feb 2009 12:09:06 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[雑多な考察]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1114</guid>
		<description><![CDATA[具体的だけども曖昧で何ていう言葉でこの考えていることが議論されているのかわからない（キーワードがわからない）という問題（主題検索）を、OPACでどう解決できるかを考えてみた。現段階ではレファレンスをOPACに組み込んでみるのがよいのではと思っています]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>もう去年末のことになるんですが、制作中の蔵書検索システム<span class="weaken">（OPAC）</span>のユーザテストをしていました。これについては発見したことも失敗したことも山ほどあって、いずれまとめたいと思っているんですがそれはまた別の機会。</p>
<p>今回のユーザテストでは、そのOPACを一通り使ってもらって目的となる本を見つけられるかどうかというタスクをやってもらった<sup>1</sup> んですが、発見だなと思えることがありました<span class="weaken">（それだけ<a href="http://gitanez.seesaa.net/article/68947003.html">ユーザー調査</a>がうまくできてねーなと反省する限りです）</span>。テストをお願いしたのは同じサークル仲間で、それゆえ割とリラックスしてたからなのか普段通りに考えていたようでした。</p>
<h3 id="tbebbb7">こんなユーザテストでした</h3>
<p>それで、テストをやっている間に彼女が意識的にやっていたのは<sup>2</sup> 、<em>自分が考えている具体的な疑問に対応するキーワードを見つける</em>ことでした。つまり、こういう疑問はこういうキーワードで議論されてますよ、というそのキーワードがわかればそれに対応する本やウェブサイトが見つかるわけですが、それがわからないという状況なので、OPACで検索し、その結果で出てきた件名や書籍紹介を見ながらそれを見つけていこうとしていたんですね。</p>
<p>今回、彼女は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9C#.E4.B8.80.E6.96.89.E7.B5.B6.E7.89.88.E5.95.8F.E9.A1.8C" title="ちびくろサンボ - Wikipedia">ちびくろサンボ一斉絶版問題</a>というについて考えていました。ある絵本が（本当はそういう意図はないにもかかわらず）差別的な表現があるんじゃないと問題になって、出版社が絶版し、図書館もそれに倣うように本棚から取り除き、結果として本が読めなくなってしまった問題です。似たような問題として<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E5%85%A8%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB" title="完全自殺マニュアル - Wikipedia">完全自殺マニュアル</a>に関する有害図書指定問題が有名ですが、これも含めて一度リンク先を流し読みしてみてください。もちろん、それを調べようと思っていた時点ではこんなに焦点を合わせて筋道だって話してくれたわけではなくて、講義や新聞記事なんかのそういう問題を知ったソースの情報を断片的に継ぎ合わせながらの曖昧だけどもすごく具体的な話し方でした。</p>
<p class="aside">
余談だけど他に聞いた話では、スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』に影響を与えた『霧のむこうのふしぎな町』というお話には「気ちがい通り」という言葉が書かれていて、でも最近の版では<a href="http://d.hatena.ne.jp/marsalade/20070127/p1">「めちゃくちゃ通り」</a>に直されているなんてのもありました。それは抗議があったので直されたらしい<span class="weaken">（確認してません）</span>んですが、著者の意図は「個性があって、変わり者が集まる通りだよ」という意図があったんだから、ちゃんとそれを汲んであげたらよかったのにとか。
</p>
<p>ただ、OPACをはじめ検索エンジンは<em>名詞になったキーワードがないとなかなか有意な検索結果は取り出せません</em>（検索エンジンがキーワード志向なので）。最初はそのキーワードが思いつかなかったのか、自然言語<span class="weaken">（絶版になった本、置いてはいけない本 差別）</span>で疑問を検索していたんですが、当然結果は0件に。</p>
<p>これはダメだって事で、次に具体的な問題の中で出てくる固有名詞（ちびくろサンボ、霧の向こうのふしぎな町…）をいれて検索するようにすると、それについて扱っていた本<span class="weaken">（例えば<a href="http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4820490060/ref=nosim/openvista-22">『「ちびくろサンボ」問題を考える―シンポジウム記録』</a>）</span>がいくつかひっかかりました。</p>
<p>ただ、そうした本はあくまで個別具体的事例を扱っている本で、彼女としてはより一般化された問題（この問題で言えば表現の自由と流通の問題で、特に図書館の自由に関連すること）について扱っている本を探しているようでした。で、それを見つけようとOPAC内に載せていたAmazonのレビューから「発禁」や「図書館の自由」という言葉を見つけて再度検索。</p>
<div class="aside">
その途上でもいろいろ細かい問題がありました。例えばこうしたキーワードも多義的なもので、例えば<br />
「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AE%A3%E8%A8%80" title="図書館の自由に関する宣言 - Wikipedia">図書館の自由</a>」については、少なく見積もって以下の2つの意味が考えられます。</p>
<ul>
<li>戦前、図書館が体制翼賛的な思想を流通するための機関として機能してしまったことを反省して、再度そうならないよう国民の知る自由を保障するにあたっての図書館の原理原則を示したもの</li>
<li>差別用語や差別表現の見受けられる本を公共の施設たる図書館が扱わないようにしてしまって良いのか。それは国民の知る自由を侵害していないかというもの（『ちびくろサンボ』の問題はこっち）</li>
</ul>
<p>普通に「図書館の自由」で検索すれば、当然上記2点について書かれた本がごっちゃになって出てくるので、利用者はそれを選別しながら見ていく必要があります。それ自体は仕方ないと思うところもあるのですが、彼女はGoogleなどの検索エンジンではストップワードを入れて検索する方法（単語の前に &#8211; をつける）を使っているにもかかわらず、それが「通用するかわからない」という理由でそうした方法を採らずに検索していました。</p>
<p>そのせいで、例えば前記「発禁」で検索したときには、わいせつ本など青少年の育成上問題がある本をいかに規制するか<span class="weaken">（棒読み）</span>ということについて書かれた本ばかり出てきてしまい、「発禁」では目的の本を見つけることが出来ませんでした。
</div>
<p>結果から言えば、とっかかりはできたもののシステムを使って一番適切だと思えるキーワードを見つけることは出来ず、結局はGoogleを使って、「図書館の自由と公共の福祉」<span class="weaken">（今回ならこれがキーワードですね）</span>について書かれてあるページを見つけて、その参考文献リストから本を見つけたのでした。</p>
<h3 id="tbb0cb1">OPACって疑問を検索しにくいよね問題</h3>
<p>結局Google先生を頼らざるを得なかったのは、Googleが図書館OPACよりか自然言語に強く、対象データが圧倒的に豊富なために<sup>3</sup> キーワードになっていない曖昧な言葉でも検索しやすかったからでしょう。これは研究でも明らかにされているようで、ある論文では以下のように言われています<span class="weaken">（強調を中心に流し読んでみてください）</span>。</p>
<blockquote cite="http://pdf.openvista.jp/view/http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/pdf/annals_05_08.pdf#p3">
<p>Web のサーチエンジンの普及は、図書館における目録利用者の行動にも影響を与えるようになった。</p>
<p>Novotny(2004)は、OPAC の検索経験のない学部新入生とOPAC の検索経験を積んだ大学院生らを被験者に,利用者がどのようにOPAC を検索しているかをプロトコル分析法により調査した。その結果,<em>サーチエンジンの検索経験から著しい影響を受けているという点で両者に共通する傾向が見られた</em>。被験者の多くは、OPAC がサーチエンジンのように機能すると予測し、入力されたクエリーはシステム側で解釈され、処理されて、結果はGoogle のように適合性の高いものから順に表示されると考えていた。</p>
<p>筆者らが短期大学生及び学部1年生を対象にプロトコル分析法を用いて行った調査(2006)では、サーチエンジンの経験を積んだ被験者は、サーチエンジンに特徴的な探索パターンをOPAC にも使用する行動がより顕著であること、主題の階層や目録上の統制語をほとんど意識せずに検索していることから<em>OPAC の主題検索に困難さを感じている</em>ことが示されている。</p>
<p>Fast ら(2005)の学部学生と大学院生を対象とした調査では、被験者はWeb の探索結果には検索質問とは無関係で曖昧な情報が多く含まれること、それに対しOPAC では系統だった情報探索が可能であると認識していながらも、<em>探索方法の簡便さからサーチエンジンを好む傾向がある</em>ことが報告されている。</p>
<p>サーチエンジンの検索に慣れた利用者に対し、<em>OPAC の主題探索機能が限界を示していることは明らか</em>である。</p>
<p class="citation"><a href="http://pdf.openvista.jp/view/http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/pdf/annals_05_08.pdf#p3" title="種市淳子, 逸村裕「エンドユーザーのWeb探索行動：短期大学生の実験調査にもとづく情報評価モデルの構築」『Library and Information Science』No.55，2006，p.59."><cite>種市淳子, 逸村裕「エンドユーザーのWeb探索行動：短期大学生の実験調査にもとづく情報評価モデルの構築」『Library and Information Science』No.55，2006，p.59.</cite></a><span class="weaken">（強調は私によるもの）</span></p>
</blockquote>
<p>もちろん、テストにあるようにレビューや件名などからキーワードを探してもらうというのも一つの手でしょうが、それは不確実だと思います。それに、今回は具体的な作品があってそこを手がかりに検索できたから良かったですが、そうでない場合、疑問をなんとか統制語に変えるってのは結構しんどい作業だと思うのです。だけれども、考えを深める上で避けては通れない行程の一つだとも思うわけで。</p>
<p>そんなわけで、こういうOPACとGoogle<span class="weaken">（またはYahoo!）</span>を併用せざるを得ないのって非効率だし不確実だよね、というのが今回彼女の行動を観察した中で思ったことで、OPACだけでどうにかしたいなと思うわけです。</p>
<p>でも、ここまでお読みになった方は既にお気づきになった通り、これは<em>ツールの向き不向き</em>が大きく関わっています。つまり、ウェブの検索システムはキーワードがわかっている場合にそのトピックに書かれているものを探すのは結構得意ですが、「具体的だけどそうであるがゆえに曖昧な疑問」を「キーワード」にする（＝自然語を統制語に変換する）のはすごく向いていないわけです。逆に、司書さん（レファレンス）や先生に適当な本がないか尋ねてみれば、こういうのは大抵はすぐに解決できるでしょう。ただ、このアナログとデジタルをどうにかして結びつけられないかとも思うわけです。</p>
<h3 id="tbd0123">どう解決するか</h3>
<h4 id="t5e6514">案1：司書さんを召還する</h4>
<p>そういう文脈から出てきているものかどうかわかりませんが、図書館にはデジタル・レファレンスサービスというものがあります。図書館に行って司書さんに疑問を聞くのがアナログ・レファレンスサービスなら、司書さんにメールを送ったり、図書館のウェブサイトを介したりして聞くのがデジタル・レファレンスサービスですね。教えて! gooやYahoo知恵袋の答える人が全員司書さんだと思ってもらってよいです。</p>
<p>この<a href="http://pdf.openvista.jp/view/http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/pdf/annals_02_63-70.pdf#p3">デジタル・レファレンスサービスの実施状況について調査した研究</a>では、だいたい2/3くらいの大学図書館がデジタル・レファレンスサービスを提供していて、以下のように主にメールを用いて受け付けているようです。ただ個人的には、Eメールは結構敷居の高い手段だなと思っているので<span class="weaken">（フォームが用意されていればテンプレートに従って書いていけばよいですが、メールってそういうテンプレートがないですからね）</span>、僕も疑問に思っている事があるときにそういうサービスの存在を知ってもやっぱり使わないんじゃないかと思います。</p>
<table summary="デジタル・レファレンスサービスに使用しているツール">
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>回答数</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>Eメール(E-mail)</td>
<td>247</td>
</tr>
<tr>
<td>ウェブフォーム(Web form)</td>
<td>81</td>
</tr>
<tr>
<td>チャット(Chat)</td>
<td>3</td>
</tr>
<tr>
<td>ビデオ会議、テレビ電話など</td>
<td>4</td>
</tr>
<tr>
<td>掲示板(BBS)</td>
<td>23</td>
</tr>
<tr>
<td>その他</td>
<td>2</td>
</tr>
<tr>
<td>全体</td>
<td>360</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>で、このデジタル・レファレンスサービスをOPACに組み込んでみてはどうかと思うんです。発想は<a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-result-with-path-finder-data/">OPACとパスファインダーを結びつける</a>のに似たようなもんですね。</p>
<p>この組み込むというのは2つあって、</p>
<ol>
<li>各図書館が受けたレファレンスの内容をウェブ上のデータベースにストックし、OPAC上から検索できるようにする</li>
<li>OPAC上からデジタル・レファレンスサービスが利用できるようにする</li>
</ol>
<p>です。要するに教えて! goo 図書館版を検索画面に組み込む感じですね。</p>
<p>ちょっとどう実装すればよいかという話をしてみると、(1) については、国立国会図書館が<a href="http://www.ndl.go.jp/jp/library/collabo-ref.html">レファレンス協同データベース事業</a>というのをやっていて、これが参考になると思います。これは各図書館<span class="weaken">（2008年2月時点で478館）</span>でのレファレンス事例などを集めて、それを検索できるようにデータベース化したサイトです。<a href="http://porta.ndl.go.jp/wiki/Wiki.jsp?page=%E5%A4%96%E9%83%A8%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6">PORTA API</a>を通じて、一般の開発者が検索結果を利用することもできますから<span class="weaken">（プログラミング技術さえあれば）</span>組み込むのはそれほど難しくありません。ただ、このデータベースの検索はやはりキーワード検索で行っているわけですから、自然言語検索に対応するか、データの母数が増えないことには実用的ではないかもしれませんね。</p>
<p>(2) については、検索画面トップにフォームを組み込むにしても、そもそもデジタルレファレンスサービスがされていなければ話になりませんから、できるだけ各図書館がそれを始めるコストが低い方がいいですよね。各OPACベンダーがゼロからシステムを作っていると難しいので、先のレファレンス協同データベースを共通窓口にして、図書館はOPACにコードを埋め込むだけでオッケーみたいなのがよいかもしれません。</p>
<h4 id="t16d288">案2：疑問に対応した分野を広くブラウジングできるようにする</h4>
<p>「ブラウジング」というのは、例えばゆとり教育に対して意見している本がないか棚にある本のタイトルを眺めながら探すとか、レポートに書くテーマを決めるために書架を眺めながら検討していくとかそういう曖昧なリクエストを解決するために行う行動を言います。</p>
<p class="aside">
<a href="http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00003152-00000049-0001">ブラウジングの定義についての研究</a>では、正確には「ブラウジングは、出会わなければ必要か判断できない情報を含む、曖昧さを持つ情報要求を満たすため、何らかの期待を抱きながら、利用できる感覚全てを用いて広範で多量な情報源から何らかの基準で必要なものを選び取る情報獲得の一手段である」と定義されています。まぁ、正確なんだけど長いですね…
</p>
<p>今回のOPACのユーザ調査でも、OPACで本を探さずに図書館の本棚に直接向かう人も割といる（特に1年生に多い）とわかっていて、それは先のように曖昧な疑問ってOPACじゃ探しにくいよねというの他に、ブラウジングだと<span class="weaken">（定義からしてですが）</span>そういうリクエストに応えやすいからでしょう。</p>
<p>このブラウジングをインターネット上で実現しようとする場合、二つのアプローチがあると思います。</p>
<ol>
<li>NDC十進分類法のような書誌カテゴリから自分の疑問にあてはまりそうだなと思われる分野を選んでもらい、その分野の棚を視覚化し表示する方法</li>
<li>OPACの検索結果から最も重なりが大きい分野の棚を視覚化し表示する方法</li>
</ol>
<p class="right-box"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/mapping4.png" alt="本の構造化イメージ1" title="本の構造化イメージ1"></p>
<p>(1) はYahoo!ディレクトリから目的のサイトを見つけるような感じでしょうか。「これは大学教育に関する問題かな」と思って、「社会科学→教育→大学、高等・専門教育、学術行政」と順々に進んでいって、その「大学、高等・専門教育、学術行政」の棚にある本を一覧してもらうと。写真は<a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t0521a4">前に書いた記事で使ったもの</a>ですが、この考え方はそれと一緒ですね。</p>
<p>(2) はOPACであるキーワードに対する検索結果が出てきて、例えばそれらが大学教育に関する本が70%、教育行政に関する本が20%、地域社会学に関する本が10%あったとして、この場合大学教育に関する本が一番多いから大学教育に関する本棚を<br />
検索結果の隅に表示するとかでしょうか。</p>
<p>ただこれらのアプローチには、<em>自分があてはまると思っている分野しかブラウジングできない</em>、という大きな問題があります。つまり「これは教育問題でこの辺にあるかな」と思っているとそこしか探せないわけで、「先生に聞いてみると実は経済学の問題が深く絡んでたんです」なんて気づきがこのアプローチでは得にくいわけです。そんなわけで、この問題を解決する手段としては補助的なものかもしれません。</p>
<h4 id="t9710d4">案3：連想検索を利用する</h4>
<p>連想検索はその名の通り、あるキーワードから連想される資料を見つける検索方法のことです。こと図書検索については<a href="http://webcatplus.nii.ac.jp/assoc.cgi">Webcat Plus 連想検索</a>が割と知られています。</p>
<p>僕もたまに使ってみるんですが、うまく行くときとうまく行かないときがあって、そんなに頼れる感じではないかなと思っています（主観ですが）。</p>
<p>検索例として、「ちびくろサンボは本の内容・意図とは別に存在する社会的な偏見・差別により絶版となってしまったが、そのような問題について扱っている文献について知りたい」と入れて検索してみると、結果はちびくろサンボに関する文献に偏りがちではあるものの<a href="http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?hdn_if_lang=jpn&amp;txt_docid=NCID:BN11390842">『ことばと差別 : 本の絶版を主張する理由(ワケ) 』</a>というなかなか役立ちそうな文献が引っかかりました。かと思えば、「地域社会において子供の遊ぶ場所が施設管理上の問題から年々無くなってきており、子供が健全に発達していくという点から問題視されることについて扱っている文献を知りたい」と入れて検索してみると、テーマとは関係ないような文献しか出てきませんでした。</p>
<p>これはソフトウェアの精度の問題というよりも、利用者による検索語の表現方法の問題だと思います。思っていることを話すのと検索窓に入力するのとはコストが全く異なりますし、前者は明確にキーワードがポンポン出てくるわけではないですから、司書さんに人力逆引きしてもらうようなアナログな探し方が今のところ不可欠ではないかと。</p>
<h3 id="t32694f">まとめ</h3>
<p>ちょっと長くなってしまいましたが、今のところ機械的な操作ではこの問題を解決することは難しいわけで、デジタルレファレンスサービスをOPAC内に組み込むというアナログ融合型の方法が一番有効ではないでしょうか。</p>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1114" class="footnote">つまり、ゴールは「この本を読んだら、問題がはっきり（または解決）しそう！」と思ってもらうこと</li><li id="footnote_1_1114" class="footnote">今回は思考発話法、つまりテストの最中に考えていることを口に出しながらやってもらうテストを行いました</li><li id="footnote_2_1114" class="footnote">もちろん書籍の中身についてはまだほとんどウェブに出ていませんから、もしかしたら書籍の方が圧倒的に豊富なのかもしれません</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2009/how-to-find-keyword-of-my-thought/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>2</slash:comments>
		<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://note.openvista.jp/2009/how-to-find-keyword-of-my-thought/" />
	</item>
		<item>
		<title>MacキーボードをWindowsキーボードっぽく調整してみた</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2009/adjusting-keyboard-for-switcher/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2009/adjusting-keyboard-for-switcher/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 08 Feb 2009 12:08:48 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[コンピュータ関係]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1153</guid>
		<description><![CDATA[Windowsをキー入力の感覚をMacキーボード上で実現するためのカスタマイズ方法について]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>WindowsからMacに乗り換えるスイッチングコストで一番大きいのはキーボードでの入力ではないかなと思っています。特にWindowsを使っている年数が長ければ長いほど、手がそのお作法に馴染んでいて、入力がうまくいかないことにイラッとすることが多いんじゃないでしょうか<span class="weaken">（まるで使ったことのない文房具で文章を書くみたいに）</span>。</p>
<p>いつも使っているWindows環境が修理中ということで、久々にMac miniに<a href="http://note.openvista.jp/2007/apple-wireless-keyboard-review/">Apple Wireless Keyboard</a>をつなげて使ってるんですが、実は購入以来あまり使っていないので<span class="weaken">（VAIOノートしか使わないので）</span>使いにくいのなんの。ということでできるだけWindows環境に近づけようと調整してみました。</p>
<h3 id="t42a36e">Mac環境でMacキーボードを使う場合</h3>
<p>まず、MacのキーボードとWindowsのキーボードなんですが、両者はこれくらい違いがあります<span class="weaken">（どちらも英字キーボードです）</span>。</p>
<dl>
<dt>VAIO TypeTのキーボード<span class="weaken">（<a href="http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Pr/keyboard.html">SonyStyleサイト上</a>より引用）</span></dt>
<dd><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/vaiott_keyboard.png" alt="VAIO TypeTのキーボード（英字）" title="VAIO TypeTのキーボード（英字）" /></dd>
<dt>MacBook Airのキーボード<span class="weaken">（<a href="http://www.apple.com/jp/macbookair/design.html">Appleサイト上</a>より引用）</span></dt>
<dd><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/macbookair_keyboard.png" alt="MacBook Airのキーボード（英字）" title="MacBook Airのキーボード（英字）" /></dd>
</dl>
<ul>
<li><kbd>Control</kbd>（<kbd>Ctrl</kbd>）キーと<kbd>Fn</kbd>キーが異なる</li>
<li><kbd>alt</kbd>（<kbd>option</kbd>）キーの位置が異なる</li>
<li><kbd>Delete</kbd>キーがMac上にない（MacBookAir上の<kbd>Delete</kbd>キーは<kbd>Backspace</kbd>キーに相当</li>
<li>その他一部のキーがない</li>
</ul>
<div class="information">
ちなみに<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E9%A3%BE%E3%82%AD%E3%83%BC">Wikipediaの修飾キー</a>を見る限り、Macの修飾キーの役割は以下のようになっているようです。</p>
<dl>
<dt>Macの<kbd>Fn</kbd>キー</dt>
<dd>特に変わりなし</dd>
<dt>Macの<kbd>Control</kbd>キー</dt>
<dd>Windowsの<kbd>Ctrl</kbd>キーに近く、Macの<kbd>Command</kbd>キーにほぼ近いが一部アプリケーションでは<kbd>Command</kbd>キーではなく、このキーとの組み合わせを用いる</dd>
<dt>Macの<kbd>Option</kbd>キー</dt>
<dd>Windowsの<kbd>Alt</kbd>キーに近い</dd>
<dt>Macの<kbd>Command</kbd>キー</dt>
<dd>Windowsの<kbd>Ctrl</kbd>キーに近い</dd>
</dl>
</div>
<p>設計思想が違うわけですから、むしろこれくらいは許容範囲なのかもしれませんが使いにくいのは事実なので、ソフトウェアでキーを入れ替えてみることに。</p>
<p>標準のソフトウェアでも、システム環境設定から「キーボードとマウス」→「キーボード」→「修飾キー」で<kbd>Caps lock</kbd>キー、<kbd>Control</kbd>キー、<kbd>Option</kbd>キー、<kbd>Command</kbd>キーがそれぞれ入れ替え可能になっているんですが、なぜかFnキーはこれではカスタマイズできないようです。</p>
<p>仕方ないので、この手のソフトで自由度も高く評判もよいらしい<a href="http://www.pqrs.org/tekezo/macosx/keyremap4macbook/document.html.ja">KeyRemap4MacBook</a>というソフトを使ってみました。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/remapconfig.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/remapconfig-292x300.png" alt="KeyRemap4macBookの設定" title="KeyRemap4macBookの設定" /></a></p>
<p>私はこんな感じに設定してみました。</p>
<dl>
<dt><kbd>Fn</kbd>と<kbd>Control</kbd>キーを入れ替え</dt>
<dd>
<ul>
<li>左ControlキーをFnキーに</li>
<li><kbd>Fn</kbd>キーを<kbd>Command</kbd>キーに</li>
</ul>
</dd>
<dt><kbd>Eject</kbd>キーを前方削除に</dt>
<dd>
<ul>
<li><kbd>Eject</kbd>キーを<kbd>Forward Delete</kbd>（前方削除）キーに
<ul>
<li>代わりに<kbd>Shift</kbd> + <kbd>Eject</kbd>で<kbd>Eject</kbd>キーに</li>
</ul>
</li>
</ul>
</dd>
<dt>半角・全角切り替えを楽に</dt>
<dd>右<kbd>Command</kbd>, 右<kbd>Option</kbd>キーを半角・全角切り替えキーに</dd>
</dl>
<p>ちなみに、<a href="http://note.openvista.jp/2007/apple-wireless-keyboard-review/">Apple Wireless Keyboard</a>は<kbd>Caps Lock</kbd>キー</a>が短く叩いただけでは反応しないという不具合を抱えているようです。不具合ではないかもしれませんが、<kbd>Eject</kbd>キーも若干入力が遅延するようでキーの入れ替えを行っているとなかなかキーが入力されないということになります。<a href="http://www.pqrs.org/tekezo/macosx/keyremap4macbook/noejectdelay.html.ja">NoEjectDelay</a>というソフトウェアを導入すればこれは解消されるようですが、残念ながら<kbd>Eject</kbd>キーはずっと押しても一回しか入力がされないようで、これはどうしようもないようです。</p>
<h3 id="tb9b5bc">Windows環境でMacキーボードを使う場合</h3>
<p>一通りWebを回ってみると、以下のような情報が流れています。</p>
<ol>
<li><kbd>Fn</kbd>キーとの組み合わせでMac環境で使えるようなショートカットを動作させる方法</li>
<li>キーをカスタマイズさせる方法</li>
<li>Windows内で配列の異なるキーボードを同時に使用する方法</li>
<li>MacとWindowsで同じキーボードを使用する方法</li>
</ol>
<p>ここでは、使い心地をWindowsに近づけようということで(1)と(2)についてまとめときます。</p>
<p>まず、<kbd>Fn</kbd>キーとの組み合わせ機能を使うには、沢渡真雪さんが公開されている<a href="http://www.misuzilla.org/dist/net/applewirelesskeyboardhelper/">Apple Wireless Keyboard Helper for Windows</a>を使います。これで<kbd>Fn</kbd>キーと<kbd>F1-12</kbd>キーを組み合わせて、iTunesの楽曲操作や音量調整ができます。</p>
<p>説明によると、スクリプトでのカスタマイズができるということですが、書き方がわからないのでなんともできないですね。記法さえわかれば、GUIをつけることもできるんですけどね。</p>
<dl>
<dt>参考にしたリンク先</dt>
<dd>
<ul class="links">
<li><a href="http://ameblo.jp/hirown/entry-10177815426.html">Apple Wireless Keyboard の機能しないキーを有効にしてみる &#8211; MouseLoop マウスをレビュー・評価するマウスブログ</a></li>
<li><a href="http://suin.asia/2008/12/29/apple-wireless-keyboard-tips-1.html">Apple Wireless keyboard トラブル &amp; Tips &#8211; suin.asia</a></li>
<li><a href="http://suin.asia/2008/12/30/apple-wireless-keyboard.html">Apple Wireless Keyboard はこんな感じ &#8211; suin.asia</a></li>
<li><a href="http://gogoie.blogspot.com/2008/01/apple-wireless-keyboard.html">Apple wireless keyboard &#8211; GOGOIE</a></li>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/mock_on/20081108/1226112739">Apple Wireless Keyboard 最適化に向けて &#8211; mock育成ゲーム</a></li>
</ul>
</dd>
</dl>
<p>キーの入れ替えは<a href="http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/keyboard/changekey.html">ChangeKey</a>というソフトが便利なようです。ただ、レジストリを操作する類のソフトなため、異なる配列のキーボードを入れ替える場合は再起動が必要になってきます。</p>
<h3 id="t5ca4b9">おまけ</h3>
<p>ちなみにMac環境でマウスの感覚をWindowsに近づけるには、<a href="http://www.akiyan.com/blog/archives/2007/02/macosxwindows.html">こちらのソフト紹介記事</a>を読んでみるといいかもしれません。</p>
<p>OS移行時の感覚のズレって結構ストレスになるから、できることならApple自身がOS標準でこれくらいカスタマイズできるようになってほしいですね。</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2009/adjusting-keyboard-for-switcher/feed/</wfw:commentRss>
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	</item>
		<item>
		<title>Webブラウザの領分ーコンテンツとナビゲーションの分離</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2009/flexible-web/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2009/flexible-web/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 16 Jan 2009 02:40:39 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[アクセシビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブはこうあってほしい論]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブデザイン]]></category>
		<category><![CDATA[情報の設計]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1122</guid>
		<description><![CDATA[ウェブサイトでのコンテンツとナビゲーションを意味的に明示した上で、後者をブラウザに委ねることでウェブサイトの相互運用性向上に役立つんじゃないかという試み]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>明けまして‥というにはちょっと遅いですね。卒業論文を書いていて1ヶ月ほどお休みしていましたが、そろそろ書き初めにしましょう。</p>
<p>さて、たまにGoogleで探し物をしている時、昔読んでブックマークした記事に出会って読み返すことがあります。さっきは<a href="http://jintrick.net/agenda/2008/09/positionfixed.html" title="position:fixed大嫌い (agenda)">position:fixed大嫌い：agenda</a>を読み返していたんですが<span class="weaken">（内容については一度読んでください）</span>、始め読んだときには、この理由というか補足説明にある<q cite="http://jintrick.net/agenda/2008/09/positionfixed.html">World Wide Webはハイパーテキストという概念を応用した「ハイパーテキストアプリケーション」で、ブラウザはハイパーテキストアプリケーションのビューワー。当然ウェブログもハイパーテキストアプリケーション</q>という意味がいまいちつかめませんでした<sup>1</sup> （改めて読んでみたらしっくりきたんですが）。</p>
<p>末尾でも<q>「ページ上部へ移動」とか「スタイルシート切り替え」とか「サイト内検索」とか、本質的にハイパーテキストインスタンスには必要のないものだから。それはブラウザの仕事だ</q>として触れていますが、改めて「ハイパーテキストアプリケーションのビューワ」としてブラウザ側がやるべき領域と「ハイパーテキストアプリケーション」としてのウェブサイトがやるべき領域について考え直さないといけないと思わされました。</p>
<h3 id="t9972f7">ブラウザの役割、ウェブサイトの役割</h3>
<p>その各々の役割について考えていた時に<a href="http://www.infoperience.com/column/20000827.html" title="Infoperience - ナビゲーションの落とし穴">Infoperience &#8211; ナビゲーションの落とし穴</a>という記事を読みました。ここでは、ナビゲーションをウェブサイト側が担当すると、制作者によるナビゲーションエリアの設計ミスが起こりやすいとしつつ、最後には極論としつつもナビゲーションと内容物を分離するべきではないかと述べています。</p>
<blockquote cite="http://www.infoperience.com/column/20000827.html" title="Infoperience - ナビゲーションの落とし穴">
<p>ナビゲーションエリアは、ユーザにサイトの基本的な機能を提供するインターフェイスである。しかしそのエリアのデザインを間違えれば、ユーザの操作を不本意に制限してしまうという全く逆の役割を果たしてしまう。</p>
<p>極論から言えば、そもそもコンテンツとナビゲーションを一枚の HTML の中に記述するということ自体が間違っているようにも思えるのである。素のドキュメントとしての価値が下がり、せっかく論理的にマークアップされた文書が、加工・再利用されにくくなってしまう。</p>
<p>また、本来ユーザはサイトの情報構造などというものに興味はない。ユーザは必要な情報を早く見つけたいだけなのであって、すばらしく計算されたサイトの設計などはどうでもよい。ただ便宜上、サイトの構造を理解していれば自分の判断で必要な情報にたどり着けるので、仕方なく全体を把握しようとするだけである。</p>
<p>それと同時に、制作側がどのような順番で情報を見せたいかということもユーザには関係がない。とにかくシンプルな構造にしてさえくれれば、ユーザは好きなようにそれを利用できるのだ。そのためには、ドキュメントは様々なコンテクストや利用方法に耐えられるように、ナビゲーションと内容物を分離するべきである。そして、サイトによって異なる方法で情報構造を示すのではなく、そういった機能は「ブラウザが提供すべき」なのではないだろうか。</p>
<p class="citation"><a href="http://www.infoperience.com/column/20000827.html" title="Infoperience - ナビゲーションの落とし穴"><cite>Infoperience &#8211; ナビゲーションの落とし穴</cite></a></p>
</blockquote>
<dl class="right-box">
<dt style="text-align: center;">多様な機器</dt>
<dd>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/devices_of_webbrowser.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/devices_of_webbrowser-200x112.png" alt="ウェブブラウザを搭載する機器" title="ウェブブラウザを搭載する機器" /></a></p>
</dd>
</dl>
<p>私はこの意見に賛成です。ブログの普及によってある程度のデファクト・スタンダードができたとはいえ、ナビゲーションの設計が個々人の設計能力に委ねられている以上、その設計ミスにより利用者を迷わせてしまうことは否めません。だとしたら、ウェブページからナビゲーションを分離し、<em>ブラウザの一部として統合・標準化</em>していったらよいのではないかと思います。</p>
<p>そして、その場合のロードマップをこんな感じで考えています。</p>
<ol>
<li>ウェブサイトにおけるナビゲーションの記述方法を仕様として標準化する（HTML5・microformatなどの仕様を活用してなんとかならないか考える）</li>
<li>標準的な仕様・技術が出来ることにより、機械的なナビゲーションの生成<span class="weaken">（ブログやウェブサイト作成ソフトなど）</span>が行いやすくなる</li>
<li>多くのウェブサイトがその標準に従うようになり、ナビゲーションに関する要素が文書中<span class="weaken">（埋め込みか参照かはさておき）</span>に記述されるようになる。表示の可否も含め、その表示・動作方法はWebブラウザに委ねられる<span class="weaken">（後方互換性を考慮し、対応しないWebブラウザのウェブサイト内での表示方法も当面は必要になるでしょう）</span>。</li>
</ol>
<p>このように<em>コンテンツとナビゲーションを「分離」</em>、つまり<em>「ハイパーテキストアプリケーション」としてのWebを操作する部分を「ビューワ」であるブラウザ側に委ねていく</em>ことで、</p>
<ul>
<li>ナビゲーションの<em>一貫性・信頼性</em>が保証できるようになる<span class="weaken">（サイト毎の一貫性→Web全体での一貫性）</span></li>
<li>ナビゲーションが不十分だったサイトにおいても利用者が操作に迷わなくてすむようになる</li>
<li>&#8220;広大な&#8221;サイドバーナビゲーション領域が整理され、一画面の本文表示領域が増える</li>
<li>アクセス環境<span class="weaken">（PC、携帯端末、プリンター、音声ブラウザ…）</span>や利用者の要求に応じて表示・動作方法を<em>変更（＝最適化）</em>することが出来る</li>
</ul>
<p>という効果があり、結果として</p>
<ul>
<li>ユーザビリティ・アクセシビリティの底上げが図れる</li>
<li><em>機器に依存しないウェブ</em><sup>2</sup> へより近づく</li>
</ul>
<p>ということになります。</p>
<p class="information">
「分離」と書いているのは、「コンテンツ」も「ナビゲーション」いずれも一枚の文書中に記述するので分離という言い方はやや不正確かもしれないからと思ったからです。マークアップの観点からは「明確化」と言った方がいいのかもしれません。
</p>
<p>ただ、全てのナビゲーションをウェブページから「分離」すればいいわけではなく、サイトイメージの重要な要素である<span class="weaken">（トップページへのリンクを含む）</span>サイトロゴや、例えばECサイトにおける「買い物かごに入れる」など重要なナビゲーションは、あえてウェブページ中に常時表示させておくことが必要でしょう<span class="weaken">（特に重要な要素を他のナビゲーションと並列に表示すると、かえってナビゲーションの中に埋没してしまいかねないため）</span>。</p>
<h3 id="t3ecc1e">「ナビゲーション」とは</h3>
<p>さて、「コンテンツ」と「ナビゲーション」と抽象的に書いてきましたが、その「ナビゲーション」は具体的にどういうものを指すのか。本などを参考にしながら、以下のように分類してみました。</p>
<table>
<thead>
<tr>
<th>名称</th>
<th>役割</th>
<th>具体例</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td><a href="http://books.google.co.jp/books?id=wAT8RB3Jkd0C&amp;printsec=frontcover&amp;as_brr=3#PPA115,M1" title="Web情報アーキテクチャ: 最適なサイト ... - Google ブック検索">グローバルナビゲーション</a></td>
<td>全体構造の把握や最上位階層にあるリソースへの移動</td>
<td></td>
</tr>
<tr>
<td><a href="http://books.google.co.jp/books?id=wAT8RB3Jkd0C&amp;printsec=frontcover&amp;as_brr=3#PPA116,M1" title="Web情報アーキテクチャ: 最適なサイト ... - Google ブック検索">ローカルナビゲーション</a></td>
<td>現在地の把握や同階層・下階層にあるリソースへの移動</td>
<td>
<ul>
<li>ローカルナビゲーション<span class="weaken">（横の構造を明示）</span></li>
<li>パンくずリスト<span class="weaken">（縦の構造を明示）</span></li>
</ul>
</td>
</tr>
<tr>
<td>コンテキストナビゲーション</td>
<td>文書に関係するリソースを把握したり、移動したりする</td>
<td>
<ul>
<li>関連情報<span class="weaken">（参考にした情報、類似した情報、読解上の前提となる情報）</span>へのリンク</li>
<li>ページ分割リンク</li>
<li>ランキング<span class="weaken">（当該カテゴリにおける記事のアクセスランキングなど）</span></li>
</ul>
</td>
</tr>
<tr>
<td>リモートナビゲーション</td>
<td>全ページに共通してアクセス可能にしておくべき情報</td>
<td>
<ul>
<li>著作権表記</li>
<li>作者への連絡先<span class="weaken">（メールアドレス・電話番号）</span>または連絡フォーム</li>
</ul>
</td>
</tr>
<tr>
<td rowspan="2">補足型ナビゲーション</td>
<td>上述したナビゲーションを補足し、目的のリソースを見つける手助けをする</td>
<td>
<ul>
<li>サイト内検索</li>
<li>サイトマップ</li>
<li>ページガイド</li>
<li>索引</li>
</ul>
</td>
</tr>
<tr>
<td colspan="2">
サイトマップや索引は単独のページとして設置されるイメージがあり、その場合はナビゲーションではなく情報構造そのものを提示することが役割であるため、コンテンツそのものになりますが、<a href="http://www.apple.com/jp/mac/#directorynav" title="アップル - Mac">アップルのページ下部にあるナビゲーション</a>のように詳細なローカルナビゲーションのような小さなサイトマップを記述する方法もあり、これはナビゲーションの一種だと言えるでしょう。
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<div class="aside">
余談。ところで、ウェブ上のコンテンツとナビゲーションをくっきり分けるのは難しいかもしれません。</p>
<p>例えばナビゲーションとは何なのでしょうか。ソシオメディアによると、ナビゲーションとは<q cite="https://www.sociomedia.co.jp/201" title="ソシオメディア | ナビゲーション">ウェブサイトのような複雑で膨大な情報空間において、ユーザーが目的へ辿り着けるように手助けする機能</q>だそうです。言い換えると、サイトの構造を可視化し全体像や現在地を示すことで、居場所を把握してもらったり目的地を見つけてうまく移動してもらうためにあるといえるでしょう。</p>
<p>つまり、ナビゲーションはコンテンツを発見する手段であり、コンテンツはナビゲーションがなくとも同様に理解できる、またはページそのものの役割が実行できうるものでなければなりません。とすれば、ナビゲーションはページの読解や役割の実行において直接は関係しないものと言えそうです<sup>3</sup> 。</p>
<p>しかし、ECサイトにおける「買い物かごに入れる」リンクは、商品ページの重要な役割として購入があると考えればコンテンツの一部とも言えますし、購入という目的地に移動するために必要なものと考えればナビゲーションとも言えるでしょう。</p></div>
<div class="links">
<h4 id="t42179b">参考文献</h4>
<ul>
<li><a href="http://books.google.co.jp/books?id=wAT8RB3Jkd0C&amp;printsec=frontcover&amp;as_brr=3#PPA108,M1" title="Web情報アーキテクチャ: 最適なサイト ... - Google ブック検索">『Web情報アーキテクチャ』第7章</a></li>
<li><a href="http://marketing.mitsue.co.jp/archives/000110.html" title="3Sマッチング型Webの作り方　3.骨格と表層 | 実践！Webマーケティング：Blog | ミツエーリンクス">3Sマッチング型Webの作り方　3.骨格と表層 &#8211; 実践！Webマーケティング：Blog &#8211; ミツエーリンクス</a></li>
</ul>
</div>
<h3 id="t2c8281">モックアップを作る</h3>
<p>言葉でいろいろ言っていても伝わらないと思うので、試しにモックアップを作ってみました。なお、このプロトタイプはあくまでも表示の一例であって、実際にはこれと異なった他の表示方法も考えられます（例えばページ分割リンクや関連文書をブラウザ側にではなくコンテンツ直下に表示するなど）のであしからず。</p>
<h4 id="t5c023d">モックアップ例：Apple</h4>
<p>今回は<a href="http://www.apple.com/jp/iwork/keynote/what-is-keynote.html" title="アップル - iWork - Keynote - 魅力的なプレゼンテーションを簡単に作成。">AppleのKeyNoteの紹介ページ</a>を土台に作ってみました。Appleは割とナビゲーションや構造がしっかり出来ているページですが…</p>
<p>サイト構造をファイラーのように表示してみた例。ページの目次も下部に表示。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup1.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup1-300x168.png" alt="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ1" title="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ1" /></a></p>
<p>サイト構造をデスクトップアプリケーションのメニューバーのような感じに表示してみました。ただ、両者は機能が全く違うので、これも単純に移植するわけにはいきませんが。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup3.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup3-300x168.png" alt="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ3" title="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ3" /></a></p>
<p>ノートPCのページを見たいということで、Appleサイト内を「ノート」で検索。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup2.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup2-300x168.png" alt="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ2" title="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ2" /></a></p>
<p>構造がわかるのであれば、パンくずリストとして表示することも出来るでしょう（現実的にはグローバルナビゲーションなどと両方表示する必要があるでしょう）</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup4.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup4-300x168.png" alt="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ4" title="Appleサイトの新ブラウザでの表示モックアップ4" /></a></p>
<p>分離の恩恵を最も受けるのは、画面領域が限られるモバイル機器かもしれません。ただ、どのように表現するかは工夫が必要ですね。</p>
<p>グローバルナビゲーションは初期状態で展開されているべきと言うことであえて分離していません。ただ、初期状態では小さすぎて構造の把握や移動が難しいので、どうにかしたいは思っています。サイト内検索は検索バーに統合、ウェブ検索と適宜切り替えることができます。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone1.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone1-200x300.png" alt="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ1" title="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ1" /></a></p>
<p>下の目次ボタンか、二本指で左方向にスワイプ<span class="weaken">（右から左へ指を滑らせる）</span>することで、ページの構造を見ることが出来ます（目次をポップアップさせても良いかも）</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone2.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone2-200x300.png" alt="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ2" title="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ2" /></a></p>
<p>視覚化してみましたが、ちょっと微妙かな…</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone3.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup_iphone3-200x300.png" alt="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ3" title="Appleサイトの新iPhoneブラウザでの表示モックアップ3" /></a></p>
<h4 id="tebb9eb">モックアップ例：Liner Note</h4>
<p>おまけで<a href="http://note.openvista.jp/2008/future-of-web-accessibility/" title="Webアクセシビリティの未来が見えない">当サイト中の記事</a>をでも作ってみました。</p>
<p>記事の一覧は時系列、タグ別、あいうえお順、被ブックマーク数順、被コメント順でそれぞれ表示可能です。スペース的に記事を一覧するというより、前後リンク（コンテキストナビゲーション）の拡張という意味合いで設けました。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup5.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup5-300x168.png" alt="このサイトの新ブラウザでの表示モックアップ1" title="このサイトの新ブラウザでの表示モックアップ1" /></a></p>
<p>サイト内を「サイドバー デザイン」で検索した例</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup6.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2009/01/mockup6-300x168.png" alt="このサイトの新ブラウザでの表示モックアップ2" title="このサイトの新ブラウザでの表示モックアップ2" /></a></p>
<p>モックとしては作りませんでしたが、その他のUA…例えばプリンターなら印刷用CSSをわざわざ作らなくとも、本文領域だけを印刷することが出来るでしょうし、音声ブラウザはナビゲーションをより効果的に利用することが出来るなどといった効果があるでしょう。</p>
<h3 id="t32694f">まとめ</h3>
<p>繰り返しになりますが、要するにブラウザにサイトナビゲーションを担わせることで、ウェブサイトはハイパーテキストアプリケーションとしての柔軟性・相互運用性を向上できるんじゃないかということが言いたかったのでした。分離まで受け入れられるかは別として<span class="weaken">（例えばHTML5のように）</span>個々の情報をグローバルスタンダードな意味で明確化して、ブラウザがそれに応じてユーザに適切に提示するくらいの方向性はそろそろ見えてきてほしいと思うところです<span class="weaken">（上記のナビゲーションは部分的にrel/rev属性で表現可能なわけで、そこから何か始まらないかな）</span>。</p>
<h3 id="tfcc8be">その他参考にした記事</h3>
<ul class="links">
<li><a href="http://jintrick.net/document/2007/0924/webdesign.html" title="ウェブデザインとは何か（Jintrick Archives）">ウェブデザインとは何か（Jintrick Archives）</a></li>
<li><a href="http://jintrick.net/agenda/2008/10/post-429.html" title="サイトのナビゲーションとしてサイドバーを採用すべきでない理由 (agenda)">サイトのナビゲーションとしてサイドバーを採用すべきでない理由 (agenda)</a></li>
<li><a href="http://my-chunqiu.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/link__be31.html" title="我的春秋: link 要素をナビゲーションに利用することの注意点（改訂）">我的春秋: link 要素をナビゲーションに利用することの注意点（改訂）</a></li>
<li><a href="http://www.takamagahara.info/www/linkelement" title="link要素覚書">link要素覚書</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/future-of-web-accessibility/" title="Webアクセシビリティの未来が見えない">Webアクセシビリティの未来が見えない</a>（関連記事）</li>
</ul>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1122" class="footnote"><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88#World_Wide_Web" title="ハイパーテキスト - Wikipedia">Webはハイパーテキストのアプリケーション＝応用、実装例</a>としてのWebという点をど忘れしていたのでしょう‥</li><li id="footnote_1_1122" class="footnote">このような考え方を<a href="http://www.w3.org/TR/di-princ/" title="Device Independence Principles">Device Independence</a><span class="weaken">（機器に依存しない）</span>といいます（<a href="http://www.kanzaki.com/book/html/updates.html#dip" title="XML関連規格の情報 -- 『ユニバーサルHTML/XHTML』フォローアップ">神崎さんによる参考情報</a>）</li><li id="footnote_2_1122" class="footnote">この定義だと、ブログパーツやら広告やらはどちらにも属さないのだけど、とりあえずそれはここでは触れないでおく</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2009/flexible-web/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>2</slash:comments>
		<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://note.openvista.jp/2009/flexible-web/" />
	</item>
		<item>
		<title>図書館OPACにおける蔵書検索結果の構造化・視覚化について：Making OPAC 2.0</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 28 Nov 2008 22:16:18 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[情報の設計]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1073</guid>
		<description><![CDATA[図書館OPACにおける検索結果をいかに構造化&#038;視覚化して、利用者にわかりやすい形で届けるかというのを、東大の小宮山総長の講義を見ながら考えてみた]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>せっかく、<a href="http://note.openvista.jp/2008/ipa-youth-entry/" title="「本の検索システム」を未踏ユースに応募してみた：Making OPAC 2.0">未踏ユース</a>の話をしたんですから、実現可能性を勘案しながらのせせこましい話じゃなくて、もうちょっと大きなことも考えてみましょう。</p>
<p>で、今回書こうと思うのは、図書館の持つ知の集合体としての蔵書群をいかに構造化して利用者に届けるかという話です。</p>
<div class="toc">
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t5c3151">東大の学術俯瞰講義から</a>
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t595440">学問状況の混沌</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t9862d1">知の構造化</a>
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t0fa0d9">全体像を捉える</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#tac116a">全体像の中での詳細像を捉える</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t3074d7">分野同士を合成する</a></li>
</ol>
</li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t810c85">視覚化による知識表現</a></li>
</ol>
</li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#tcd30bc">蔵書群の構造化</a>
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/#t0521a4">視覚化例：Googleマップのメタファを用いた蔵書のマッピング手法</a></li>
</ol>
</li>
</ol>
</div>
<h3 id="t5c3151">東大の学術俯瞰講義から</h3>
<p>これを考えるきっかけになったのは、東大がオンラインで公開している<a href="http://www.gfk.c.u-tokyo.ac.jp/archivesTop.html" title="学術俯瞰講義：アーカイブ　ホームページ">学術俯瞰講義</a>で、これは大学1,2年生が各々の領域だけでなく、学問領域の全体像を捉えてもらう<span class="weaken">（俯瞰する）</span>ための講義を録画して無料で公開しているというものです。</p>
<p>で、今回聴いたのは<a href="http://ocw.u-tokyo.ac.jp/courselist/504.html?teachcat=2" title="UT OpenCourseWare">現総長の小宮山さんの講義</a>（<a href="http://pdf.openvista.jp/view/http://ocw.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/lecture-notes/GF_07/01komiyama.pdf#p27" title="01komiyama.pdf - PDFリーダ">資料はこちら</a>）で、これがなかなかいい講義でした。もちろん無料で公開されているので見てもらってもいいんですが<span class="weaken">（<a href="http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=275343660">Podcastでも聴けます</a>）</span>、内容で必要なところをかいつまんで説明するとこんな感じです（説明のために何点か図を引用させていただきます。あと、ある程度語弊を恐れず自分の言葉に言い換えているので、小宮山さんの言いたいこととは違ってきている可能性もあることを考慮してください）</p>
<h4 id="t595440">学問状況の混沌</h4>
<p>まず、既存の学問の状況が混沌としてきているのではないかと。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p41.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p41-300x225.png" alt="既存の混沌とした学問状況" title="既存の混沌とした学問状況" /></a></p>
<p>各研究者が専門分化して自分の分野を掘り下げた結果、知識は爆発的に増えたんだけど、みんながみんな狭い分野の狭い専門家になって、知の断片化が進んでしまったと<sup>1</sup> 。つまり、その全体像を捉えられるような人がいなくなっちゃったんじゃないかと言うのです。</p>
<p>ちなみに、ここにある「意外な発見」というのは先のシステムのテーマとも関わる部分で、結構面白いんですが、今回の論旨とは微妙に外れるんで省きます 。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p51.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p51-300x216.png" alt="1900年における人間の光合成の知識レベル" title="1900年における人間の光合成の知識レベル" /></a></p>
<p>例えば、1900年の光合成の知識はこんな単純だったんですが</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p6.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p6-300x286.png" alt="知識の爆発" title="知識の爆発" /></a></p>
<p>今はこんな複雑になっていると。この赤い点々をそれぞれ研究している人がいるんだけど、それを把握する監督がいない状況なんですね。</p>
<p>現実にそういう状況が見て取れる具体例があります。例えば、コンピュータの2000年問題がありましたが、この問題の子細を総合して「これは大丈夫だ」と言えた人は一人もいなかったのだと。例えば、ある社会心理学をテーマにした雑誌を作っているところが、12のジャーナルから3年以内に投稿された38の論文を選んでそこに再投稿したところ、38のうち35までが再投稿と気づかずに査読を通しちゃったと。</p>
<h4 id="t9862d1">知の構造化</h4>
<p>この混沌とした状況の中で、複合的なアプローチが求められる医療問題、エネルギー問題、環境問題を考えることはできるのか<sup>2</sup> 。この中で、知をちゃんと活用していくためにはそれらをきちんと構造化してやらないといけない。それで、この知の構造化にはいろんなイメージがあり、今回は3つ挙げてらっしゃいました。</p>
<h5 id="t0fa0d9">全体像を捉える</h5>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p15.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p15-300x217.png" alt="知の構造化のイメージ1：全体像を捉える" title="知の構造化のイメージ1：全体像を捉える" /></a></p>
<p>まず、学問領域の全体像を捉えるという構造化があります。例えば、この図は理科系の学問にあてはめやすい図らしいんですが、まずなんらかの原理<span class="weaken">（量子力学とかそれをある種の条件で簡単化したニュートン力学とか）</span>があって、それを利用した基礎や応用<span class="weaken">（ニュートンの運動法則から導出できる<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%A8-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F" title="ナビエ-ストークス方程式 - Wikipedia">ナビエ=ストークス方程式</a>は海の流れを説明することが出来、天気予報に応用される）</span>があると。このような整理・構造化を各事象、例えば環境問題の中ではどのような知識がどのように関係しているのかということを理解するために行うと。</p>
<h5 id="tac116a">全体像の中での詳細像を捉える</h5>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p16.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p16-300x225.png" alt="知の構造化のイメージ2：全体像における詳細像" title="知の構造化のイメージ2：全体像における詳細像" /></a></p>
<p>次に、この俯瞰をした中で、今自分はどういう領域を研究しているのかを把握するために詳細図を描きます。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p17.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p17-300x264.png" alt="体重調整のフィードバック系" title="体重調整のフィードバック系" /></a></p>
<p><span class="weaken"><cite>出典：<a href="http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4535982236/ref=nosim/openvista-22">西村 肇『ゲノム医学入門』</a></cite></span></p>
<p>例えば、人間の体重を調整するための仕組みはだいたいこうなってます。食べ過ぎて体重が増えると、肥満信号が出て、それを受け取った脳下垂体が食欲を抑制する信号を出して‥という形で太りすぎないように出来ているのですね（これが壊れちゃうと肥満を起こしてしまう）</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p18.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p18-300x216.png" alt="体重調整のフィードバック系における部分像" title="体重調整のフィードバック系における部分像" /></a></p>
<p><span class="weaken"><cite>出典：<a href="http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4535982236/ref=nosim/openvista-22">西村 肇『ゲノム医学入門』</a></cite></span></p>
<p>この中で、赤い線分をより詳細にしてみるとこうなります。講義ではちゃんと説明しているんですが、この図の説明はここではしません。それで、例えばこの「メラノコルチンレセプター」の研究をしていても、そのまま研究内容を言ったのでは誰もわかってくれない。じゃあ、これは「人間に自分の体を正常に動かすためのいろんな仕組みがあって、例えばその中に体重の制御をする仕組みもある。その中で肥満を抑えるための仕組みの中で‥（中略）‥という役割をするのがメラノコルチンレセプターというもので、それを今研究しているんです」という形で言うことで初めて共有可能な知識になるんですね。</p>
<p>ここでは、詳細像そのものではなく、全体像の中での詳細像という流れがこの構造化をするにあたって重要になります。</p>
<h5 id="t3074d7">分野同士を合成する</h5>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p19.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p19-300x225.png" alt="知の構造化のイメージ3：分野の合成" title="知の構造化のイメージ3：分野の合成" /></a></p>
<p>そして、このような構造化を行った上で、異分野の知識を合成することで、新たな知を生み出すことができると。</p>
<p>例えば、小宮山さんは農学における生態学が結構専門分野と近いらしいんですが、文学の環境倫理学、数理の数学<sup>3</sup> 、実はこれらの分野は「自然や文化の多様性」という観点からは、かなり重なるところがあって、一つのテーマ「多様性学」というところから合成してみてみると、これは一つの新たな知として構造化できて面白いことになるのですね。</p>
<p>それが隣の研究室が何をしてるのかわからない状況じゃどうしようもない。だからこそ、分野の合成というものが必要になってくるのだと。</p>
<h4 id="t810c85">視覚化による知識表現</h4>
<p>そして知識の構造化とともに重要なのが知識の表現方法で、情報技術によってその表現が言葉だけでなくて、シミュレーションや視覚化まで可能になってきたと。</p>
<p>例えば、ガンを抑制するメカニズムを説明しようとして</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p23.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p23-300x225.png" alt="ヒトゲノムのシミュレーション" title="ヒトゲノムのシミュレーション" /></a></p>
<p>こんなものを出されると、わからない人には眠くなっちゃいますが、</p>
<dl class="video flv" id="video-genome_simulation" style="width: 260px;">
<dt style="width:148px;"><a href="#video-genome_simulation">ヒトゲノムのシミュレーション</a></dt>
<dd style="height:114px;"><object data="http://note.openvista.jp/wp-content/themes/cielo/module/flvplayer.swf?file=http://note.openvista.jp/download/movie/genome_simulation.mp4" type="application/x-shockwave-flash" width="260" height="114"><param name="movie" value="http://note.openvista.jp/wp-content/themes/cielo/module/flvplayer.swf?file=http://note.openvista.jp/download/movie/genome_simulation.mp4" /><param name="allowfullscreen" value="true" /></object></dd>
</dl>
<p>こういう風に分子構造を視覚化することで、「この分子構造のこの部分に薬がこうスポッと入ることで、悪いものが入れなくなってガンが抑制されるんだよ」と実感できる形でわかりやすく説明することが出来るわけです。</p>
<h3 id="tcd30bc">蔵書群の構造化</h3>
<p>で、えーと、全然かいつまんでねーよという感じだったんですが、この講義を説明することで何が言いたいかというと、この構造化の手法を図書館OPACにも持ち込めないかと言うことです。</p>
<p>学問の断片化と並行して、テキストの断片化も進みつつあるといえるでしょう。そして、現状の文字情報が並んだOPACは、そうした構造がさらに読み取りにくくなっているのではないでしょうか。</p>
<p><a href="http://note.openvista.jp/2008/support-theme-mapping-on-opac/" title="検索語に関する本だけでなく、検索語のテーマそのものもわかるOPACへ：Making OPAC 2.0">検索語のテーマ理解も図れるOPACを</a>、で僕が言ったことはまさにこの構造化そのものです。</p>
<p>こうした構造化を図ることで、図書の各分野におけるマッピングが出来、テーマがあまりわかっていない人へのテーマ理解だけでなく、わかっている人にとっても「この分野にこういう本があったのか」「へー、この分野の本も意外と役立ちそう」など多くの発見を生むことが出来そうです。</p>
<h4 id="t0521a4">視覚化例：Googleマップのメタファを用いた蔵書のマッピング手法</h4>
<p>って言っても、これも言葉で表現しても伝わりにくいところですね。なんとか視覚化してみましょう。</p>
<p>そうですね。分類構造は、何でもいいんですが仮に<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95#3.E9.A1.9E_.E7.A4.BE.E4.BC.9A.E7.A7.91.E5.AD.A6" title="日本十進分類法 - Wikipedia">日本十進分類法</a>（NDC）を用いることにしましょう。</p>
<p>例えば、僕は「教養教育」に興味があって、学部1,2回生の頃によく勉強していたんで、この「教養教育」で検索してみましょう。で、ここで得られた検索結果中の<em>蔵書を各学問分野にマッピング</em>してみるんです。 教養教育は高等教育の枠組みの中でよく語られるので、まず初期状態では焦点がNDC377の「大学、高等・専門教育、学術行政」に合った形になってます。</p>
<p><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/mapping4.png" alt="本の構造化イメージ1" title="本の構造化イメージ1" /></p>
<p>ただ、これは単に各分野に本をマッピングするだけではなくて、Googleマップの地図サイトのように分野を広げたり（NDCでより大きな分類に移行する）、狭めたり（より小さな分類に移行する）できると。</p>
<p>例えば、これをより大きな枠組みの中で捉えようと思って、スライダコントロールの[-]を押してみる。するとこんな感じに‥</p>
<p><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/mapping3.png" alt="本の構造化イメージ2" title="本の構造化イメージ2" /></p>
<p>「あれ、初中等教育関係の本にも教養教育に関する本があるんだ!」って感じでまた焦点を変えて、拡大していく‥っていうのを繰り返していくことで、分野横断的に知りたいことについての本が集まるという感じです。</p>
<p>実際には、NDC3桁目以降の分類をどうするか、分類方法は何を使うかと考えないといけないことはたくさんあるんですけどね。分類をより詳細にしたいのなら、「メラノコルチンレセプター」の説明で使ったような図を各所で使えばいいんですが、これができたら知の構造化はとっくに出来てると思うので、ちょっと現実味がなくなります。</p>
<p>まぁ、小宮山さんの言うような生態学と環境倫理学と数学を合成するなんてことを考えると<span class="weaken">（自分で作っておいて何ですが）</span>NDC分類がこの視覚化にそぐわないことは確かです。</p>
<p>OPACが検索語のテーマを自動で理解して、そのテーマにあらかじめ設定された細かい分類に各蔵書を当てはめる‥なんてことも理想としては考えられますし、小宮山さんの構造化手法により近いんですが、これはこれで現実的に考えると<span class="weaken">（検索語の解析はさておいて）</span>現在進行形で生成される知識をいかにその構造化された分類に反映させるかというなかなか難しい課題にぶちあたります。</p>
<p>ふむ、でもNDCでもひとまずは<em>本棚のメタファを再現する</em>ことになるわけで、それでもなかなか面白いかもしれません。</p>
<p>未踏ユースのシステムに活かせる部分はあるかなぁ‥。というかこのことも書けば良かったかな。</p>
<ins datetime="2008-11-29T13:40:12+09:00" class="block">
<blockquote cite="http://b.hatena.ne.jp/myrmecoleon/20081129#bookmark-11033858" title="id:myrmecoleonさんのブックマーク">
<p>NDCを使っての知識の構造の視覚化ってまんま配架じゃ?</p>
<p class="citation"><a href="http://b.hatena.ne.jp/myrmecoleon/20081129#bookmark-11033858"><cite>id:myrmecoleonさんのブックマーク</cite></a></p>
</blockquote>
<p><q>まんま配架</q>ですね。配架の1書誌＝1分類という制限をデジタルの利点でもって乗り越えるなら、件名で分類する方法もありますが、個々の件名が独立しているので重層的な構造化がやりにくいかもしれません。ただ、件名の類似性を見て、例えばこの件名とこの件名は一緒に使われることが多いから似た件名なのだろうと判断してテーマ群を作って分類すれば、類似テーマを横断的に見る仕組みは出来ますね。</p>
<p>やっぱり、異分野合成は人間が主体的にやるか、事前に設計しておくかしかないのかな。
</ins>
<amazon>4902444038</amazon><br />
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<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1073" class="footnote">社会学で言うとタコ壺化（丸山真男）、島宇宙化（宮代真司）ですかね</li><li id="footnote_1_1073" class="footnote">この文は僕の言葉</li><li id="footnote_2_1073" class="footnote">数式の安定性という観点からつなげていくそうですが‥</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://note.openvista.jp/2008/opac-search-visualization/" />
	</item>
		<item>
		<title>検索語に関する本だけでなく、検索語のテーマそのものもわかるOPACへ：Making OPAC 2.0</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2008/support-theme-mapping-on-opac/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2008/support-theme-mapping-on-opac/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 28 Nov 2008 02:35:14 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[ユーザビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[情報の設計]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1062</guid>
		<description><![CDATA[図書館OPACは本の存在と位置というメタデータだけではなく、利用者がテーマ理解を求めていると思われる際にはそのために必要なデータを提示してみてはどうかという話]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://note.openvista.jp/2008/opac-result-with-path-finder-data/" title="OPAC（蔵書検索）の検索結果とパスファインダーを結びつけてみてはどうかな:Making OPAC 2.0">OPAC（蔵書検索）の検索結果とパスファインダーを結びつけてみてはどうかな</a>という記事では、「国際政治学」や「仏教」など比較的曖昧で抽象的な検索語を入力した場合には、利用者は入門書・概論書を求めているのではないかと考えて、その分野においてあらかじめ整理された関連資料リスト（=パスファインダー）を読んでもらうといいんじゃないかな、と書きました。</p>
<p>もうちょっと言い換えると、このような場合には相手は必ずしもそのテーマに関する本を見たいのではなくて、<em>そのテーマをばくっと理解したい</em>、つまりテーマの見取り図を描けるようになるというか、このテーマはこういう構図になっていて、こういう事が議論されてるんですよ<span class="weaken">（以後、これをテーマ理解と言います）</span>ということが知りたいのではないかと考えるわけです（仮説です）。</p>
<p>すると先の記事の潜在的な問題意識はこんな感じでしょう。利用者は結局何か問題を解決しに来ている（この場合だとテーマの理解）のだから、大学図書館の知のナビゲータ<sup>1</sup> であるところの蔵書検索システムが文字通り蔵書の存在と位置だけを示せば十分なのか、と。<em>求める情報そのものを提示してもよい</em>し、それができるシーンではそうすべきなんじゃないだろうかと。</p>
<p>で、あるならこの話はパスファインダーだけではなく、もうちょっとふくらみそうです。つまり、他のデータベース、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8" title="メインページ - Wikipedia">Wikipedia</a>のような百科事典では<span class="weaken">（信頼性の点から一歩引かないといけないものの）</span>テーマそのものに対する情報が入手できますし、<a href="http://shinshomap.info/" title="新書マップ~テーマで探す新書ガイド~">新書マップ</a>ではテーマを理解するのに役立つ新書群が一覧でき、どういうことをおさえると良いのかわかるようになっています。テーマ理解をした後では、検索語も「洗練」されてくるかもしれません。</p>
<dl>
<dt>検索語「ユーザビリティ」に関するデータベース検索結果</dt>
<dd><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/database.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/database-300x166.png" alt="学術データベース検索結果" title="学術データベース検索結果" /></a></dd>
</dl>
<p>なるほど、学術データベースサイトとの連携ってこういう時に必要なんですねー。いや、<a href="http://d.hatena.ne.jp/arg/20080211/1202657318" title="2008-02-04(Mon): 学術サイトのAPI開放は進むのか - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版">ARGの岡本さんも学術DBサイトのAPI公開を訴えて</a>いらっしゃるのですけど、その理由は<a href="http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/11/49_632/_article/-char/ja/" title="JOHOKANRI : Vol. 49 (2006) , No. 11 p.632-643">論文</a>を読む限りは、ブログアカデミズム的なものを花開かせるために、という感じなんですよね。ただ、「でもブログってすごいマイノリティしか書いてないんじゃ‥」と思っていて、APIが公開されると何がうれしいのかってとこがなんかわかったようなわからんような感じだったんですよ。</p>
<p>一応、その何が嬉しいのかってのをまとめてみると2点あって、</p>
<ul>
<li>利用者のテーマ理解を助けようとする際に、単にそのテーマに関する本の存在（メタデータ）だけでなく、そのテーマに関する情報（データ）を直接扱いやすくなること</li>
<li>文献への接続点を増やして、より適切な文献をお薦めできる可能性を上げられること</li>
</ul>
<p>というところ。</p>
<p>やっぱり仮説ではありますが、大学生がレポートをGoogleで検索してコピペする行動原理も、本棚行くよりウェブ見た方が早いでしょというコスト意識から生じているのかもしれません。だとすると、テーマ理解を助ける側面もOPACに持たせることで、そうした大学生の脱落を防げるのかもしれないですね。</p>
<p class="aside">余談。学術データベースサイトって適当に使ってますけど、一般に想像されるようなテキストやPDFを扱っているところだけではなくて、<a href="http://gc.sfc.keio.ac.jp/">慶應SFC グローバルキャンパス</a>や<a href="http://todai.tv/contents/index3.php" title="東大.TV　コンテンツ一覧">東大.TV</a>のようなオンラインでの無料授業も同じくテーマ理解につながるという観点からその中に入れて良いと思っています。</p>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1062" class="footnote">一応、これに訊いてみろ的な存在なのだからそういうことになるでしょう</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2008/support-theme-mapping-on-opac/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>4</slash:comments>
		<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://note.openvista.jp/2008/support-theme-mapping-on-opac/" />
	</item>
		<item>
		<title>「本の検索システム」を未踏ユースに応募してみた：Making OPAC 2.0</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2008/ipa-youth-entry/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2008/ipa-youth-entry/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 27 Nov 2008 16:01:00 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[ユーザビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[情報の設計]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://note.openvista.jp/?p=1047</guid>
		<description><![CDATA[IPAの2008年度下半期未踏ユースに応募してみました、理由と企画の簡単な説明。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>前々から水面下で進めていた<a href="http://note.openvista.jp/?s=Making+OPAC+2.0&amp;searchsubmit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2" title="Making OPAC 2.0シリーズの記事一覧">次世代OPAC</a>、改め「本の検索システム」ですが、<a href="http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2008/2008_2/youth/koubo.html">IPAの未踏ユースという公募企画</a>に応募してみることにしました。おもしろ半分ではなく、一応ちゃんと理由がありまして‥</p>
<ul>
<li>卒論でいいところまで行けた気がする一方で、まだやりたいないところがあって開発に没頭したいのだけど、しょうもないバイト<sup>1</sup> とかで時間をつぶしたくない</li>
<li>他の人と交流することでもっと論を進めたい</li>
<li>自己満足じゃなくて実際に大学図書館の情報検索環境をなんとかしたい‥IPAによる広報効果に期待</li>
</ul>
<p>このあたりがどうもこの企画の趣旨ともずれてないというか、お互い幸せになれそうだったんで応募してみたというところです。それなりに書類作成にも時間かけましたよ。</p>
<p>で、企画なんですが、えーと、実際のテーマ詳細説明書はパブリックに出来ないところもあるんですが、だいたいどんなものを作るのかビジュアルでわかりやすく示したシートを作ったので、替わりにこちらをご覧ください。</p>
<h3 id="t9906c4">ページ一覧</h3>
<h4 id="t8bf80b">P1. 表紙</h4>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p1.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p1-217x300.png" alt="表紙" title="表紙" /></a></p>
<h4 id="t13706f">P2. 大学生の右腕になります</h4>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p2.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p2-217x300.png" alt="大学生の右腕になります" title="大学生の右腕になります" /></a></p>
<p>「大学図書館って確かにいい本はあるんだけど探すのが面倒で‥」<br />
そんなあなたのためにより使いやすい蔵書検索システムを考えました。本を探すときにあなたが考えていることをシステムに反映しました。例えば‥</p>
<ol>
<li>多くの利用者が選書の祭に出版年を判断基準の一つとしているので、出版年をベースに並び替え、わかりやすく表示しました</li>
<li>大きさや厚みって本を選ぶ上で意外と重要ですよね、なぜ今までウェブ上でわからなかったのでしょう?</li>
<li>検索キーワードだけだと検索結果もそれにあわせて平面的になりがち。検索語の連想検索結果も併せて表示しています</li>
<li>引用表記の仕方がわからない?大丈夫、システムが面倒を見ます</li>
</ol>
<h4 id="tacfaa6">P3. あなたが見ているものはウェブにありますか?</h4>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p3.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p3-217x300.png" alt="あなたが見ているものはウェブにありますか?" title="あなたが見ているものはウェブにありますか?" /></a></p>
<p>情報技術は、ぼくらが持てる情報を量的限界を飛躍的に伸ばしてくれました。しかし、ウェブであなたが必要としていた情報は本当に見つかったでしょうか?</p>
<p>例えば、図書館や書店に行った時に目的の本だけでなく、いろんな棚の本を読んでみて、違った切り口・着想から考えを捉え直してみる‥そんな発見を図書館の蔵書検索システムを使ったときに得られたでしょうか?</p>
<p>このシステムでは、そんなウェブが見失ったものを取り込んでみたいと思っています</p>
<h4 id="tdf70d4">P4. 蔵書検索システムではありません。問題解決サポートシステムです</h4>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p4.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p4-217x300.png" alt="蔵書検索システムではありません。問題解決サポートシステムです" title="蔵書検索システムではありません。問題解決サポートシステムです" /></a></p>
<p>あなたが本を探すのは、何らかの問題ー疑問、レポート..ーを解決したいからですよね。このシステムは単に図書館の本をご案内するのが目的ではありません。あなたの抱えている問題を解決するのが目的です。</p>
<p>ですから、まずテーマについて知らないという人のためには新書マップやWikipedia等の検索結果を見せますからそれを一通り読んでみてください。</p>
<p>もし、目的の本が見つかっても図書館に所蔵がないのであれば、<br />
確実に手に入れられるように近くの図書館や書店の所蔵をお調べしましょう。</p>
<h4 id="t8b2f02">P5. ひらめきは場所を選ばない。システムも場所を選ばない</h4>
<p><a href="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p5.png" rel="lightbox"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/11/p5-217x300.png" alt="ひらめきは場所を選ばない。システムも場所を選ばない" title="ひらめきは場所を選ばない。システムも場所を選ばない" /></a></p>
<p>疑問やひらめきっていつも大学の中で出てくるわけではないですよね。たとえば駅のターミナルに降りたとき、友達の家で一緒に勉強しているときにふとあのテーマに関する本がないかな調べたくなったらどうしますか?</p>
<p>システムではGPSや地図情報などを活用しながら、いつでもどこでもひらめきを形に変えるお手伝いをしたいと考えています</p>
<h3 id="tb7dc11">申請概要</h3>
<h4 id="t6984ec">テーマのタイトル</h4>
<p>「大学での学習・研究活動を加速させる本の検索システム」</p>
<h4 id="t5e0408">テーマの説明</h4>
<p>大学図書館を対象にしたこの蔵書検索システムには、従来のそれにはない2点の特長があります。</p>
<p>まず1点目が高いユーザビリティです。大学図書館利用者（大学生など）が蔵書検索システムを使って本を探す際には、ある一定の行動パターンというものが観察できます。例えばそれは、ここ10年くらいに発行された本を探すとか、利用状況に応じて図書の形態（新書・ハードカバーなど）から図書を探したりであるというものです。</p>
<p>このシステムでは、そうした検索時の行動心理を把握し、分析後ニーズとして捉えた後に、設計とユーザテストによってその問題を解決するという人間中心設計の手法を用いて、システム全体のユーザビリティを向上していきたいと考えていきます。それにより、大学生が学術研究を進めていく上での「ひっかかり」を取り除き、積極的に学術研究を行っていくための環境を整備していくことを目的にしています。</p>
<p>2点目は、例えばあらかじめ借りる本の目星をつけていたけど、実際に本棚に行って様々な本を見るうちに目的の本以外から参考になる情報を得るように、アナログならではの発想性や一覧性をデジタルのウェブでも実現したいと考えています。それにより、一面的になりがちなキーワード検索の問題点を乗り越えることが目標です。</p>
<p>また、本プロジェクトでは蔵書検索システムそのものではなく、そのユーザインタフェイスを開発することになりますが、それにより大学図書館の導入上のリスク・コストを下げることで、現状の大学図書館の情報検索環境を実際に変革していくことを考えています。</p>
<h3 id="t0aca0e">Project Shizukuとの違い</h3>
<p>あなたが関係者の方<span class="weaken">（図書館情報学的な意味で）</span>であれば、昨年I期の未踏ユースで採択された通称<a href="http://www.shizuku.ac/" title="Project Shizuku ~次世代図書館情報システム~">Project Shizuku</a>と違いを気にかけておられるのではないかと思います。これについて、僕がテーマ提案書内で書いた説明ですがこんな感じです。</p>
<blockquote title="テーマ詳細説明書内でのProject Shizukuに関しての記述">
<p>このプロジェクトとShizukuとの違いは以下のような点です。</p>
<ol>
<li><em>ターゲット</em>の違い。Shizukuが学校図書館およびその生徒を対象にしているのに対して、当プロジェクトが大学図書館およびそれを利用する大学（院）生を対象にしている点</li>
<li><em>目的</em>の違い。Shizukuは『利用者に「他の利用者とのつながりを創る」機能を提供することでコミュニティを活性化する』ことを目的にしているのに対して、当プロジェクトは「大学（院）生の学術研究の環境を整備することで、彼ら自身に良書をたくさん読んで、社会への意見を養ってもらう」ことを目的にしている点</li>
<li><em>開発物</em>の違い。Shizukuは次世代図書館システムを制作しようとしたが、当プロジェクトは次世代図書館システムにおけるユーザインターフェイスを制作しようとしている点</li>
</ol>
<p>一方で共通点もあります。</p>
<ol>
<li><em>アナログの感覚をデジタルに復活させようとしている</em>点。既に述べましたが、例えば大きさ・厚みなどの本の物理的状態を示すことで、より直感的な選書が可能になります。仮想本棚の表示などアナログデータの視覚化という点ではShizukuと重なる点があり、日本十進分類法から隣にある本を表示する「おとなり本機能」など、利用者ニーズに合致する限りにおいて積極的に実現していきたいです。</li>
</ol>
</blockquote>
<p>応募する以上は採択されたいですが、採択されなくてもコメントをいただけるそうなので、まぁこれに関して少なくとも失敗はありません。自分がどれくらいの蛙なんかを知るのにもいい機会ですし。</p>
<p>えーと、いつものように何か思うところがあったら、気軽にコメントいただけると幸いです。</p>
<ins datetime="2008-12-13T00:08:18+09:00" class="block">
1次選考通過者への通知期限が過ぎました‥どうやらPMのお眼鏡に適わなかった模様。</p>
<p>そうか、1次選考ではコメントがいただけないのですね‥残念。就職活動もそうですが、落選原因がわからないのは結構モチベーションが下がりますね<span class="weaken">（いちいちコメントしてると大変だし、一次落ちってのはその程度のものなんだけどね）</span>。</p>
<p>まぁ、どこが注目されてるか反応を見れたのでそれだけでも少しは収穫かな。プロジェクトはバイトと二足のわらじで頑張りますか。
</ins>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1047" class="footnote">来年上京するための資金集め</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2008/ipa-youth-entry/feed/</wfw:commentRss>
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	</item>
		<item>
		<title>iPhoneのリアルなインターネットよりもケータイウェブの方が使いやすいよね</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 23 Nov 2008 12:17:32 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[モバイル]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザビリティ]]></category>

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		<description><![CDATA[必要な情報がコンパクトに手短にまとまっていて、ブラウズ作業を無理矢理終わらされないケータイウェブの方が現段階では使いやすいよねという話]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p class="left-box"><img src="http://note.openvista.jp/download/2008/09/cielo-formobile.png" alt="モバイル向けの表示" title="モバイル向けの表示" /></p>
<p>iPhoneはモバイルデバイスにおけるユーザインタフェイスの発展可能性を感じさせるデバイスではありますが、疑問に思うところもあります。</p>
<p>まず、結論から言えばiPhoneの弱点は<em>ケータイウェブが見られないこと</em>です。この時のケータイウェブというのはNTTDoCoMo・au・Softbankモバイルの携帯電話における内蔵ブラウザで見ることができるインターネットのことですが、これがiPhoneのリアルなインターネットよりも使い勝手がよいんではないかと思う点を何点か上げておきます。</p>
<div class="toc">
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t9212a3">必要な情報がすぐに得られる</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t25fb09">ウェブブラウザが安定していて、信頼できる</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t13a809">想定反論に対する再反論</a>
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t2378e8">ケータイウェブはお金がかかる</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t2c0170">ケータイウェブは簡単な情報しか出てこない</a></li>
</ol>
</li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/#t48e754">補足</a></li>
</ol>
</div>
<h3 id="t9212a3">必要な情報がすぐに得られる</h3>
<p>去年、まだ僕が就活していたときに、<a href="http://d.hatena.ne.jp/leva/20080227/1204040905" title="モバイル業界の未来と就活 on Hatena">あるモバイル向けコンテンツ会社の説明会で「フルブラウザなどのリッチクライアントが普及していくと、オープンなウェブの中で戦いを迫られることになるから苦しくなるんじゃないか」と質問したら、「我々にはケータイ利用者がパッと情報を得られるよう、画面を最適化するノウハウがあり、それが強みである。」とお答えいただいた</a>んですね。で、なるほどこれはケータイウェブの便利なところだと思うのです。</p>
<p>天気予報にしろ、乗り換え案内にしろ、あるいはGoogleのメールにしろカレンダーにしろ、既存のケータイウェブの資産はもうかなりあって、それらは携帯電話上で読みやすいよう<em>数画面で必要な情報が得られるように最適化されていて</em>、またUIの要素数自体があまりないのでPCウェブのようにどこで検索すれば迷うことも比較的少ないでしょう<span class="weaken">（TSUTAYA Onlineのように企業側の販促情報でできているようなところもありますけど）</span>。</p>
<p>もちろん、iPhoneも技術的にはXHTML+CSSの知識があれば、最適化した画面設計をすることはできますが、大半のサイトはPCと同じ画面で見ることを要求されるので、自分の求めている情報がどこにあるのか、目を点にしながら画面を逐一探さないといけないという手間がかかります。HTML5など情報の意味がブラウザ側でより明確になれば、閲覧者の求めに応じた情報提供も可能になってくるでしょうけど、まぁまだまだ先の話でしょう。</p>
<h3 id="t25fb09">ウェブブラウザが安定していて、信頼できる</h3>
<p>ブラウザが勝手に終了しない（落ちない）という点です。iPhoneの場合、ブラウザが落ちるとそれだけで再起動に十数秒のロスになります<span class="weaken">（加えて直前に見たページもなくなっていたのなら、その再検索にさらに何分か必要でしょう）</span>。乗り換え案内や天気情報などその特性上モバイルには即時性を必要とするコンテンツが多くあり、<em>時間的なロスはデスクトップのそれよりか致命的なものとなりやすい</em>でしょう。</p>
<p>僕がiPod touchを使っている時には（個人的に使い出によるでしょうけど）、だいたい3-4のタスク<span class="weaken">（ブログの閲覧だとか、はてなブックマークのリンク先を読んだりとか）</span>に一回は落ちるんですが、こうやって勝手に終了されると、一回のタスクで下手にPCを使うことの何倍もの時間がかかることもあり、それならPCサイトブラウザで十分だよなぁと思うことが何度もあります<span class="weaken">（PCサイトブラウザを恒常的に使わないので、どこまで実用的なのかわからないところはあるんですが）</span></p>
<h3 id="t13a809">想定反論に対する再反論</h3>
<h4 id="t2378e8">ケータイウェブはお金がかかる</h4>
<p>ちなみに、PCでは大体の情報が無料で入手できるのに対して、ケータイウェブはお金がかかる<span class="weaken">（パケット料金や課金コンテンツなど）</span>との意見もあるかと思います。</p>
<p>パケット料金と課金コンテンツの話は分けて話すべきですが、まず前者に関しては「んー、そりゃiPhoneにも、むしろ携帯のそれよりお金かかってるんでないかい」でいいでしょう。後者に関しても、私はお金が必要だとは必ずしも思いません。ここでそう思うかどうかの差はおそらく<em>情報に対して求めている水準の差</em>なのだと思います。</p>
<p>つまり、GPSで目的地までナビゲーションしてもらったり、乗り換え案内で次の電車はどれくらいにくるのか調べようと思ったら、お金をサービス会社に払ってそれを得ることになります。ただ、普通に電車を乗り換えたり、一週間後の天気を見るようなよくある水準の情報に対しては無料で済ますことができます<span class="weaken">（ニュースの全文を読みたいならお金払え的な新聞各社はちょっと時代錯誤感がありますが）</span></p>
<p>さらにいえば、Yahoo!やGoogleなど広告でお金を得ていたりするモバイルコンテンツプロバイダもいますから、欲しい情報に対して必ず値札がついているという状況ではないかと思います。</p>
<h4 id="t2c0170">ケータイウェブは簡単な情報しか出てこない</h4>
<p>これは確かにある面ではその通りだと思います。あるコンテンツ<span class="weaken">（天気など）</span>に対して8割が求める情報と2割が求める情報があって、欲しいのは2割の情報なのに、携帯では割愛されているなんて状況は、まだまだあります。</p>
<p>ですが、これは適材適所なのだと思います。狭い画面で誰でも彼でものニーズを満たそうと思って情報量をむやみに増やせば、それは回り回って8割の人の情報行動を妨げる結果にもなります。</p>
<p>ですから、この時はPCサイトブラウザやPCサイト変換プロキシ提供サイトなどを用いて、アクセスすればよいでしょう。もし、こうした情報しか必要ないのであれば、それはケータイウェブは適していないと言うだけのことです。</p>
<h3 id="t48e754">補足</h3>
<p>いつものように補足ですが、別にiPod touch/iPhoneでのモバイルインターネットを全否定しているわけではありません。基本的なタスクがネイティブアプリケーションの充実により、快適に行えるようになれば状況も変わってくるでしょうし、それは却ってケータイウェブより使いやすく、より多くの人が求める情報行動をカバーできるようになるかもしれないですし、それはウェブ制作者として僕も望むところです。</p>
<p>ただ、ユーザビリティの指標における効果・効率・満足度のいずれも、ケータイウェブのそれに及ばない<sup>1</sup>現段階では少なくとも今ケータイを持っているマジョリティに勧められるところではないと思います。</p>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1031" class="footnote">満足度については意義もある人もいるかと思いますが、それはまず効果が満たせてからでしょう。人で言うなら会話が成立してからその会話が面白いのかどうか評価できるのと同じこと</li></ol>]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://note.openvista.jp/2008/compact-and-usable-ktai-web/feed/</wfw:commentRss>
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	</item>
		<item>
		<title>広告を使って商品の魅力を納得・実感してもらうことはできるのか</title>
		<link>http://note.openvista.jp/2008/experiencible-advertise/</link>
		<comments>http://note.openvista.jp/2008/experiencible-advertise/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 21 Nov 2008 03:03:33 +0900</pubDate>
		<dc:creator>leva</dc:creator>
				<category><![CDATA[ビジネス]]></category>
		<category><![CDATA[暮らし]]></category>
		<category><![CDATA[社会語り]]></category>

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		<description><![CDATA[企業主導の広告で果たして生の面白さ・楽しさを実感してもらう（≠伝える）ことはできるのかというのをマリオカートWiiの実況動画を見ていて考えました]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="toc">
<ol>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/experiencible-advertise/#t93b79e">オンラインゲームって意外と面白いっぽいぞ</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/experiencible-advertise/#ta0f7cd">広告の信頼性と箱庭的広告観</a></li>
<li><a href="http://note.openvista.jp/2008/experiencible-advertise/#tee0ef1">無編集の広告もいれてみては</a></li>
</ol>
</div>
<h3 id="t93b79e">オンラインゲームって意外と面白いっぽいぞ</h3>
<p>最近、はてなブックマーク経由で<a href="http://www.nicovideo.jp/mylist/9054577" title="マイリスト マリオカートWii お緩り実況プレイ‐ニコニコ動画(秋)">ニコニコ動画のマリオカートWii実況動画</a>を見たんですが、結構面白かったです。というのは実況も面白かったんですが、それ以上に我を忘れて<span class="weaken">（特に初期に投稿した動画ほどそんな感じ）</span>楽しそうにプレイしているところが印象深くて面白かったんですね。</p>
<p><em>なんだかあったかけぇな</em>と。オンライン対戦で、ネットゲームへの偏見<sup>1</sup> もあると思うんですが、寂しいイメージがあったんですよね。オンライン対戦中、画面（の向こうの人）に向かってつっこんだりするんだけど、そこには一人しかいなくて‥。ゲームはやっぱり集まってワイワイやらないとつまんないでしょという感じがあったんで、こんなに楽しそうにプレイしている人を見るとちょっとオンライン対戦も面白そうという感じがしてきます。</p>
<p>「大乱闘スマッシュブラザーズX」はマリオカートWiiと同じく任天堂が作っているわけですが、<a href="http://wii.com/jp/articles/smashbros/crv/vol3/index.html" title="Wii.com JP - 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』">その開発者・桜井さんと任天堂社長・岩田さんとの対談で、同ソフトのフレンド対戦の企画の話をする</a>あたりで、端的に問題と進路が示されてます。先のゲーム観とかぶるところもあって共感しました。</p>
<blockquote cite="http://wii.com/jp/articles/smashbros/crv/vol3/index.html#list" title="Wii.com JP - 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』">
<dl>
<dt>桜井</dt>
<dd>
<p>そうなんですよね。『スマブラ』のオンラインをやるにあたって、やはり誰しも考えるのが、対戦をして成績がついて、成績によって何かが起こったりとか、オンライン大会を開いたりということだと思うんですけど、正直、それは一部の人が喜ぶだけのサービスになってしまうだろうと。</p>
<p>だって、『スマブラ』って、あるところに小さなコミュニティがあって、そこに上手な人がいて、それでも勝ったり負けたりすることのなかにおもしろさがあるわけで。</p>
<p>それを、みんながただひとつの高い山の頂点を目指すようにすれば、楽しめる人っていうのはごく一部に限られてしまうというのはもう明確ですから。</p>
</dd>
<dt>岩田</dt>
<dd>1位や5位の人は気持ちいいかもしれないけど、「あなたは15398位です」と言われてもね。自分のコミュニティならいちばん強いのに、という人はちっともうれしくないですよね。</dd>
</dl>
<p class="citation"><a href="http://wii.com/jp/articles/smashbros/crv/vol3/index.html#list" title="Wii.com JP - 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』"><cite>Wii.com JP &#8211; 社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』</cite></a><span class="weaken">（註：表示方法を変えています）</span></p>
</blockquote>
<h3 id="ta0f7cd">広告の信頼性と箱庭的広告観</h3>
<p>と、それで、じゃあ「ネット上に流れているゲーム動画って面白いよね」とかだけ言いたいのではなくて、考えたいのはなぜ僕はこういう楽しさ<sup>2</sup> をCMなどの広告から感じなかったんだろうかと。</p>
<p>えっと、私はWiiを持っていて、ニンテンドーチャンネルで<a href="http://wii.com/jp/">体験動画</a>（プレイ動画）とかを見ていたりするんですよ、でもオンライン対戦したいと思ったことはありません。むしろ<q>強者のための場所</q>という怖いイメージは強かったし、今でも多少あります。</p>
<p>で、これは小さな問題が1つと、それより大きな問題が1つで、2つ問題があると思うんです。</p>
<p>まず、前者は<em>体験動画にオンラインプレイをしている動画がない</em>こと。だから、任天堂はネットプレイってこういう感じで面白いよ!っていうことを伝えられていないんじゃないかなと。となると、やっぱりあくまで一緒に集まってプレイするのが基本で、オンラインプレイは「それもできますよ」という感じで、何が面白いのかよくわからないんです。</p>
<p>ただ、オンラインプレイの楽しさを伝えるにも、まずゲームそのものの面白さを伝えてからだろと思うので、そう考えると優先順位付け<span class="weaken">（ゲーム人口の拡大へ）</span>の問題で、これはそう大きな問題ではないかなと。</p>
<p>後者の問題についてですが、これはゲームに限らずの話で、要するに企業の発するメッセージ（広告）への信頼性が落ちているので、<em>企業が発する面白さ・楽しさが素直に信用できなくなっている</em>のではないかということです。それはつまり、テレビショッピングで商品をべた褒めする出演者たちを見ていて「へぇ、面白い（すごい）ね。でも、それってこの人達の作られた<em>箱庭での面白さ</em>（すごさ）でしょ。実際のところは私にはあんまり合わないかもしれない。だって、その箱庭も売るために用意してるんだよね」とちょっとうがった感じで捉えるのと似ています。</p>
<div class="aside">
<p>えーと、ちなみに、広告の信頼性ってほんとに落ちてるのか、ということですが、<a href="http://pdf.openvista.jp/view/large/p4-7/http://www.hum.u-tokai.ac.jp/journal/no76/BUNGA76Y-06_15166.pdf" title="PDFリーダ（BUNGA76Y-06_15166.pdf）">日本広告業協会が1993年と2000年に消費者に行ったアンケート調査</a>によると、広告の機能として何が求められるのかという質問に対して、両年の調査を比較すると93年は販売促進といういわば売るためのプロモーション機能が求められていたのに対して、00年では社会との関係構築というコミュニケーション機能が求められているという傾向が出たとのことです。</p>
<p>これは、今の広告には<span class="weaken">（93年では求められていた）</span>売るための機能ばっかりで、会社と消費者との信頼性を担保する機能がないじゃないかという問題意識から出た結果ではないでしょうか。雪印や三菱自動車、食品偽装<sup>3</sup> など企業の不祥事が相次ぎ、企業のメッセージを信用することが難しくなったという背景から、この結論を補強することもできるでしょう。</p>
</div>
<p>以前にも、<a href="http://note.openvista.jp/2008/communication-induced-adv/" title="ウェブ広告の行き着く先って単なるROIの向上でしかないのだろうかー広告としての人">広告って単に物を売るためにあれこれアピール合戦をするだけで、購入後のコミュニケーション（=第二の商品価値）までフォローしないよね</a>と似たようなことを書きましたが、やっぱりそれは<em>無責任</em>だと思うんです。「勧めるだけ勧めて、それを楽しめるかどうかはあなた次第ですよ、かよ」と。</p>
<p>で、この無責任さを任天堂は地で行っているのかというとそうではなくて、むしろ任天堂の広告を見ていると、この<em>広告が持つ無責任さを全力で乗り越えようとしている</em>んではないかという感じすら受けるんです。</p>
<p>たとえば、先ほどの<a href="http://wii.com/jp/" title="Wii.com JP">体験映像</a>のように、ゲーム画面を見せるのではなく、実際に<em>ゲームをつまみにして家族が楽しんでいる様子</em>を写したり、WiiFitをダイエットツールの一つとして見せるのではなく、WiiFitで楽しみながら知らぬ間に健康管理をしているお姉さんとかおじいちゃんとかのプロセスを見せているんです。つまり、購入後のコミュニケーションフォローは行えなくとも、「購入後実際にこんな感じに生活の中に入りこんでますよ、こんな風景あなたのお茶の間にどうですか」というところまで提案してくれているのですが、これはなかなか良心的だと思います。実際にはそこまで具体的なおもしろみがないのに、繰り返し宣伝することで抽象的な<span class="weaken">（かっこいいとか便利だとか）</span>商品感だけ頭に残してもらおうという広告はたくさんありますから。</p>
<p>で、こうやって比較的頑張っているにもかかわらず、どうして「なぜ僕はこういう楽しさをCMなどの広告から感じなかったんだろうか」ということを考えると、それはやはりそれでも企業としての箱庭的な印象を拭いきれなかったからだと思います。ただ、最初のマリオカートWiiの実況動画を見て、僕は楽しいと感じたし、一緒にやってみたいなと思ったんです。</p>
<p>それで、このとき、両者はどう違うのか。それはいかにも15秒,30秒の枠で練りに練られてできた理想像ではなくて、生の、あたかも隣に動画のアップロード主がプレイしていて、それを見ているうちに面白さがわかって欲しくなる、という<em>体験した感覚</em><span class="weaken">（友達の家でゲームを体験したような感覚）</span>、<em>それがあるかないか</em>ではないかと思うのです。</p>
<h3 id="tee0ef1">無編集の広告もいれてみては</h3>
<p>編集された広告はあっていいと思いますし、製品の特長を端的に伝えるためにも欠かせない物だとは思います。が、それだけではなくもっと無編集の広告も入れていく方がよいと思うのです。</p>
<p>これは<a href="http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&amp;pg=20080525">徹子の部屋が無編集であるからこそ、ゲストに信頼される</a>というのと似たようなことだと思うんですが、<em>いいところも悪いところも包み隠さず、生の面白さ・いたらなさ・楽しみ方を見せる</em>方がより消費者に正確に商品像を伝えられて、購入後の消費者の満足感・納得感が得られるんではないでしょうか、それは長期的に企業自身のブランドともなるはずです<sup>4</sup> 。</p>
<p>ただ、ここで難しいのは、それを企業主導でやってしまうと、その広告自体が無編集という編集テープに見えてしまうのではないかということで、単純にブログマーケティングとか購入者の使ってみたレポートサイトを立ち上げるとかでは解決できなさそうだということですね。んー、そうなると広告には期待できないんじゃ‥というところからどうにも抜け出せそうにないですね。</p>
<p>ここまで長文につきあってもらってありがとうございます。なにか思うところがあればコメントしていってください。</p>
<ol class="footnotes"><li id="footnote_0_1024" class="footnote">ネトゲーというと、韓国で子供がネットカフェにこもってネトゲーをしている風景とかが思い浮かぶ</li><li id="footnote_1_1024" class="footnote">ユーザ・エクスペリエンスとか換言できそうですが、よく知らないので単にこのように書いておきます</li><li id="footnote_2_1024" class="footnote">といっても最近の食の安全報道を巡る「不祥事」云々は、エコ「ブーム」が油を注いでいるかと思うくらい、ややヒステリックすぎるのではないかと思いますが</li><li id="footnote_3_1024" class="footnote">それがない商品は<a href="http://gitanez.seesaa.net/article/70974095.html">そもそものデザインに対する考え方</a>からしてどうかと思うので論外ですし、こことは全く逆の手法を取るでしょう</li></ol>]]></content:encoded>
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