要約:Wiiを購入したので、軽く操作した感触からUI周りなどで感じたところを書き連ねてみます
今更な感じはしますが、先日母の日プレゼントとしてようやくWiiを購入しました。で、昨日一通りセットアップ・アップデートを済ませて、ショッピングチャンネルから麻雀ソフト・卓球ソフトをダウンロードして5-6時間ほどプレイしてみました。その雑感をメモ代わりに記しておきます。UIはよく考えて作ってるなぁと思わされることしきりなのですが、それだと単にベタ褒めになってしまうので、改善点もささやかながら混ぜながら書いておきました。
全般的に見て
良いところ
- コネクタ類はそれぞれどれをどこにどう接続したらいいかのわかるようにアフォーダンスが設計されていて○
- 独特の操作体系なのにそれに慣れるまでほとんど時間と精神的コストをかけなくて済むのも○
- フィードバックを絶えず返すことで、ユーザが進行を確認しながら困惑せずに進められるように出来ている。これはテンポの良いSEとWiiリモコンの振動(=視覚・聴覚・触覚)のフィードバックもかなり大きい。ウェブアプリでも音のフィードバックが普通に使えたら楽かもしれないなぁ。
改善して欲しいところ
自分の位置を見失いやすい(あるチャンネル内にいてもチャンネル内のトップなのか少し進んだところなのか)ように感じます。上部にタイトルバーをつけるか、パンくずリストをつけて現在位置を示すとよいのではないかなと思います(Wiiオプションのようなアイコン型パンくずリストも面白いですね)。
ただ、使っていて思うのは老齢者でもよく見えるようにナビゲーションのサイズには慎重になっている(小さすぎず、目立たなすぎず)感じがして、「限られたテレビ画面のサイズをどう使うか」に頭を使っていることがよくわかるので、なかなかこれ以上ナビゲーションを増やすの難しいかなとも思うのですけどね。
ショッピングチャンネル
良いところ
ショッピングチャンネルのソフト受信をするときのUIとか特に遊び心もあって良い。コナミ・パワプロシリーズがディスク読み込み時にやっていたバッティング練習を思い起こさせる。こういうものばかりなのは問題ですが、こういう余裕も忘れちゃいけないなと。
改善して欲しいところ
ナビゲーションボタンの位置関係の問題
上記画面はクレジットカードでWiiポイントを追加する例です。ある画面では下部ナビゲーションが となっているのに、次の画面では となっています。
最初の画面を見た時点でユーザは「右側に進む側のボタンがあるのだな」と推測する可能性がありますが、次の画面の同じ位置には逆(戻る側)の操作があるので、誤動作によりせっかくの入力がムダになってしまう可能性があります。
Wii全体としては、上記の推測のように左側に戻る系統のボタン、右側に進む(あるいは決定する)系統のボタンが配置されている(進行形ボタン配置とでも言いましょうか)のですが、特にダイアログボックスを中心にして、 形式(確認形ボタン配置)の逆の位置関係を持ったナビゲーション併用されているために、このようなケースが起こっているのだろうと思います。
もちろん併用するには何か理由があるのでしょう。後者は重要な操作(操作が不可逆的であるような)を実行する際の確認に用いるものであって、すぐにボタンを押すユーザーにきちんと意思を確認したいという意図があるのかもしれません。
ただ、その場合は操作自体が不可逆であるのですから、いずれのボタンを押したときにも、きちんと確認ダイアログを出した方がよいでしょう。
どちらかに統一した方がよいと言い切りたいのですが、進行形ボタン配置は数多くの家電に利用され既に数多くのユーザのメンタルモデルになっていると言えますし、確認系ボタン配置も同様に、特にWindows OSなんかで多く利用されているので、どちらを逆にするのもメンタル・モデルに反したナビゲーション配置になるので難しいところです。
デフォルトではWiiから会員登録できない
ショッピングチャンネルを利用する際に、Wiiにクラブニンテンドーの会員IDを登録する設定がありますが、なぜここで未登録ユーザーが登録できないようになっているかちょっと疑問です。
インターネットチャンネルが有料なのでというのは商売上の都合ですから関係ないと思われますし、それならそれで会員登録できる簡易アプリを配布するか組み込めばいい話だと思います。
メールアドレスが必要なので、デフォルトでメールを利用できない1 環境にあるWiiからは登録できないようにしていると仮定しても、そもそもなぜメールを使う必要があるのか(メールの代替としてWiiの伝言板に同じ内容を送信すればよい)という話になるでしょう。
任天堂としても調査対象は増やしたいところでしょうし、会員登録できるようにした方が良いんじゃないかなと思います。
ちなみにニールセン博士の本では、優れたログイン画面のUIとしてamazon.comのそれが触れられています。このUIは1つ目のテキストボックスでアドレスを入力し、2つ目のラジオボタンで新規登録か登録済みの会員かを問うています。物理的に登録スペースとログインスペースを分断し未登録ユーザが(自分の取りたいIDで)ログインをしてしまうなどといったことなく、2種類のユーザタスクの処理をすることが出来ます。
無料追加チャンネルの位置づけ
無料チャンネル追加は、現在はショッピングチャンネルの無料ソフトウェアという位置づけですが、ショッピング=有料ソフトウェアの販売と捉えるユーザも少なくないように思いますから、チャンネルー例えばアップデートチャンネルーを別に設けて、そこで更新できる方が良いのじゃないかな。現状、Wiiの更新もWiiオプションの奥にありますが、それもここにまとめたらいいのではないかなと。
Wiiウェアの購入情報
Wiiウェアは購入材料として事前に入手できる情報を増やした方がよいと思います。一番良いのは体験版(プレイ内容・回数限定版など)がプレイできることですが、コスト上厳しいのであればユーザの感想を書き込めて参照できるようにしたり2 、プレイムービーを参照できるようにするだけでも、だいぶ購入の抱いていたミスマッチが下がり、ハードルも下がるのではないでしょうかね。
余談。思い起こせばディスクシステム以来、ニンテンドーパワーや64DDなど、任天堂はこの手の書き換えソフトに何度もトライしてきたが、いずれも失敗してますね。高価な拡張システムを購入する必要があったことがその原因として挙げられますけど、その点Wiiウェアはこの心配はありません。
しかし、中古屋に売ることが出来ない点は現在も同じで、これはハードメーカ・ソフトハウスにとっては好都合ですが、ユーザにとってはミスマッチが起きたら最後、それを売ってリスクを軽減することも出来ず、結果として購入の意識的なハードルは高まったはずです。それはWiiウェアにも同じでしょう。
もちろん生産・投資コストが少なく済み、アイデア勝負のソフトもいろいろ出せるというWiiウェアのコンセプトは理解するとしても、コストが小さいからといってユーザにそれほど説明をしなくて良いのだという意識は持つべきではないでしょう。購入に際して、その検討材料はもう少し欲しいなという気がします。
ちなみに、この歴史的な背景については蔵 琢也氏の「任天堂の成功と失敗」という論文(PDF)がわかりやすくかつ詳しくてオススメです。
その他
- テレビの友チャンネル(良いところ)
- 番組表が自在にスクロールできるのは便利。単なる番組表ではなく、みんなの意見を反映した番組表にもなるというのは新鮮で楽しいですね。
- テレビの友チャンネル(改善して欲しいところ)
- 一画面の情報量がもう少し欲しい。設定からテレビ番組名欄が局のロゴアイコンに切り替えられるといいかな
- 起動時の表示設定(フォントサイズや表示する時間数など)はいつも一定の物ですが、前回終了時に表示していた表示設定を次回起動時に自動的に設定できるようになると便利だと思います
- みんなの投票チャンネル(改善して欲しいところ)
- 都道府県の選択画面ですが、テレビの友チャンネルやお天気チャンネルなどは選択肢が1項目づつ移動するのに対して、投票チャンネルは1画面ずつ選択肢が移動するようになっていまして、一貫性に欠けるのではないかと
全体として思うのは、お茶の間に近いゲーム機だなと。ゲームをしなくても楽しいゲーム機というと語弊があるかもしれませんが、多くのチャンネルを用意して、WiiConnect24を用意して毎日触れる接点を作っている3 のは実感を持って思いました。
ちなみに、これから早速スマブラXとシレン3でもやろうかなと。それとWiiはゲームキューブのソフトがそのままプレイできるので、お金はないけど面白そうなゲームをやってみたい人にはGCソフトは良いかもしれません。任天堂の良作GCソフトとしてはゼルダ(子供リンク)シリーズやスマッシュブラザーズDX、カービィのエアライドあたりでしょうか。
ゲームなんて受験以来4-5年ぶりですが、今のところ母も楽しんでますし、なかなか良い感じです。
- インターネットチャンネルを購入すればウェブ経由でウェブメールが利用できる[戻る]
- システムを作る余裕がないならインターネットチャネルと連携して単にGoogle先生にクエリを渡すだけでもよくて[戻る]
- それでも購入後、遊ばなくなったユーザも結構多いようですが[戻る]
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