Liner Note

情報(ユーザー中心デザイン・ユーザビリティ)と技術(ウェブプログラミング・ウェブサービス)についてのメモ書き

要約:参考文献が書誌データとして流通したら、内容を把握したり、類似したテーマを扱った別の本に飛んだりと結構役に立つものになるのでは

参考文献の例

参考文献というのは少し厚い単行本、場合によっては新書でさえ掲載されています。学術的には基本的に引用文献の列記として記述されるわけですが、そうでない場合にも文字通り本の執筆において参考になった本なども併せて掲載されていたりします。

これはネットで参考になった情報源や出典をハイパーリンクを使って記述するのに似ている気もしますね。ちょっと大仰に言えば、紙媒体における「つながり」を生む部分といえるかもしれません。実際、件のプロジェクトのコンテキスト調査をしていても、テーマ別学習の際は、上級生(上回生)ほど参考文献を芋づる式に辿ってそのテーマの本を幅広く読んでいました。

しかし、例えば機械可読の書誌データ1 (=本のメタデータ)であるJAPAN/MARCを見ても、参考文献は見あたりませんし2 、参考文献を示してくれる蔵書検索エンジンを僕は寡黙にしてみたことがありません(ご存じでしたら教えてください)

そのつながりを擬似的に作り出したのは、Amazonですが著者が挙げた参考文献と同じ人が一緒に買っている本は似て非なるものですね。

参考文献は時に、次の本に進むナビゲート役になったり、あるいはその本の内容をつかんだりできるわけですから、それが併記されていないのはもったいないなぁと思うわけです。蔵書検索で参考文献図書にリンクされるようになったら、本を選ぶ際に助かるじゃないかなと(この本はこんな本を参考に書かれています、とか?)

問題があるとしたら、参考文献が膨大な場合、書誌も膨大なものになってしまう3 ことでしょうか。全ての書誌データフォーマットにこれが必要だとは思いませんが、そういう記述方法があってもいいと思います。

  1. 正確には目録[戻る]
  2. 正確にはJAPAN/MARK(A) の 出典情報ブロックに標目形(=資料のメインテーマ)を決めるためにわずかに出典情報が記述されている[戻る]
  3. むろん、ISBNやNCIDなどの何らかの統一識別子で記述することになるでしょうが[戻る]

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読者のコメント

  1. お名前

    匿名

    投稿日時
    2008年07月13日
    5時ごろ
    Comment No
    #1

    これは本当に実現されるべきだと思います。

    さらに思いつく利点も書くと、

    ■論文の被引用数のように、参考文献に上がる数で当該分野の「古典(実際には古くなくても可)」とか、「鉄板」とかを知ることができる。

    ■論文を「芋づる式にたどる」という過去への捜索だけでなく、この「根っこ」を参考文献として取り上げているのだから!、という形で最新の書籍群の「平面」にもアクセスできる。
    (検索の力を借りることで)

    というものが浮かびます(卒論に手をつけ始めた時期なので)。

    Google Scholarにはこのイメージに近いものを若干感じて英語圏に嫉妬、という気分もしますが。

    最後になりましたが、ブログでの「紹介」の仕方とか、
    そもそものブログのレイアウトやその他もろもろに、
    いっつも「こういう風に作れたらなあ」と思って読んでます。
    (自分のブログが「書きながら考える」系なのでなおさら)

はてなブックマークでつけられたコメント

kitoneさんのプロフィール画像  kitone
面白い.参考文献の量うんぬんはおいとくとして気になったのは,図書館で入力することになれば現物が手元にない書誌を新規作成する羽目になるだろうということ
sinngetuさんのプロフィール画像  sinngetu
そういや雑誌論文の引用索引はあるけど、図書についてそういうものは存在しないんだろうか? CiNiiに入ってるCJPのデータには図書も若干入ってるけど、あれはデータの質がなあ…

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