要約:ブログ上に書き手と読み手がコラボレーションすることが可能なエリアを設けてみるといいんじゃないかという提案
というのを前回の記事でリストを書き出していたときに思った。
BlogとWikiって対比的によく語られるけど、これはつまり本文の編集権がパーソナルかパブリックかというところだよね。Blogもコメントとかで意味的に内容を加えていくことはできるけど、本文そのものは書き手にしかいじれない。
でも、Blogでテキストを書いていても、うまく書きたいことの核がまとまらなくて読んでいる人に知恵を貸してもらいたいって時って結構あるんですよ、暗黙知を形式知に変換する過程とでもいえましょうか。その際に、部分的に編集権をパブリックにしておいて思いついたことがある人は書いて下さいねって、そういうスペース(「コラボエリア」と呼ぶことにしましょうか)を本文に埋め込むと。書き手と読み手のコラボレーションって感じでしょうか。
具体的なケースとして、例えば案→メリットという形で書いてみると
- 前回の記事のようにブレインストーミングをしてアイデアを書き出す時にコラボエリアを設けて読者の知恵を借りる
- →書き手にとってはぼんやりと思っていたことを明確化できる
- →読み手にとってはアイデアを考える過程で新しい発見があるかもしれない
- ○○を実現するコードを考える→とりあえずプログラミングしてみる→コラボエリアでよりスマートな設計方法がないか意見を聞く
- →書き手にとってはより洗練された書き方を知るきっかけになる
- →読み手(であり書き手)にとってはコードを書く練習になるし、他人のアプリについても完成度を高めていける
- 企業で若者向けに新製品の企画を担当している人が、ブログ上で若者に向けてこういう製品はどう思うかとコンセプトを提示して、Wikiそれに対する反応・提案・批判などをまとめていく
- →企業にとってはよりユーザーニーズに沿った製品開発ができ、その開発コストも抑えられる(反面、シニア層などのユーザはこれでは捕まえにくい / ユーザのニーズを引き出すのはデザイナの仕事という意見もあるようですが)
- →消費者にとっては自分の意見を取り入れて、欲しかった製品を手に入れることができる(空想無印みたいな感じ)
- あと、このアプローチはウェブ上のフリーソフトで要望を集めるケースなんかにも使えそうですね。
とりあえず実践としてWikiを置いておきますので、他にも何かいい案があったら書いてみてください(ちなみにこのエリアはYukiWikiを勝手に改造して使ってます)
つけ加えるなら、ブログ以外にもこうしたパブリックなスペースを設けるという手はアリなのかもしれません。例えば、2ちゃんねるなんかは私は常々Wiki的なスペースがスレッドとビジュアル的に融合した感じで設けたらいいんじゃないかと思ってます。2ちゃんねるはどのスレッドも大概1レス目から数レスは過去スレへのリンクやFAQが並びますが、こうしたものはスレッドが進んでいくと共に変化していくものです。ですから、こうしたスペースを設けることで情報は常に最新の状態に保つことができますし、また形式としてスレッドとWikiとを分離することで、”ウオッチャー”が”一見さん”に「>>1-10よめ」などと小言を言う必要が少なくなってお互いにハッピーなんじゃないでしょうか。
ブログはフロー、Wikiはストックなどといわれますからこういう考え方にはあんまり納得しない人が多いかもしれません。
「それならWikiとか他のツール or サイトにリンクを張ればいいんじゃないか」。でも、Wikiに足りないところがあるようにBlogにも足りないところがあるわけですし、それを他のツールに投げるという形ではなく、融合的に補完していくというアプローチがいいんじゃないかと思うのです。
「それって一行コメントを埋め込めばよくね?」。それでカバーできる範囲ももちろんあるのですが、はてなブックマークのコメント100文字制限を不満に思っている人がいるように、応答が100字・1行にまとまらないケースは結構あると思うんですね。じゃあ汎用のコメント欄だといいのかというと、コラボ対象が複数ある時に使いづらいというデメリットがあります。なので、Wikiを使うという手もアリなんじゃなかろうかと。
んー、メジャーなブログツールで簡単に扱えるようになればちょっとは活用事例も出てきそうな感じはするんですが。
とりあえず検索して出てきた文献リスト
- 焚書官の日常 (breath):wikiとblogを両方使うにはどうしたらいいか。
- 飛行船通信社編集部:BLOGとWIKIの違い
- CNET Japan:コラボソフトに何かが欠けているモヤモヤ感 - 1:連鎖頼み事システム
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