要約:直感的なユーザインターフェイスとはどういう条件を満たしている物なのか考えてみる
悪いお手本の話の後は、良いお手本の話をしましょうか。
iPhoneやiPod touchはその直感的なインターフェイスが話題になったわけですが、そういえばこの直感的ってどういうことなんでしょう?そして、どうすればより直感的なんでしょうか?
iPhoneの「左右に指を滑らせることで画像を切り替えるUI」を例にとって考えてみましょう。まず、iPhoneの直感的な操作をステップ毎に分解するとこうなります。
逆にそうでない通常の操作(ボタンを押して切り替え)だと、このように分解できそうです。
ここでは、『次の画像に移動するには「次」ボタンを押すんだな』という判断が余分に必要になります。こういった操作は割と一般的なので、それほど判断に時間はかからないかもしれませんが、ボタンが増えたり、操作が複雑になってくると、こうした判断の手間や時間は増えていきます。
直感的な操作とは、この判断(ここでは指を右から左に滑らせること)にかかる時間が無視できる程度まで短縮できるようになったと言えるかもしれませんね。
とすると、その時間はどうして短縮できたんでしょうか?その理由を考えてみると、既存の経験(物理法則・ヴィジュアルデザイン上の法則など)やそこから導かれた概念・法則に従っているからといえるかもしれません。
CMSとモバイルとフィードと四畳半社長さんによれば、バーチャルなものに物理法則を適用することにょってより操作性が向上したと錯覚することは(註:スーパーマリオブラザーズのマリオの動作などに代表されるように)ゲーム開発の現場などではよく知られた事実
だそうです。
このように慣れ親しんだ物理法則に対しては反射的に対応することができますし、
こうした経験に沿った動作・表現をすることで、操作感への信頼(これがユーザエクスペリエンス=おもてなしを醸し出す条件なのかもしれません)が生まれ、「直感的だ」と感じるのだろうと思います。

また、Cover flowの例を出すならば、物事が適切に視覚化(見える化)されているというのも直感的なインターフェイスの条件だと思います。
複雑でわかりづらいものを画像や動画を用いて、単純化してわかりやすくする。これによって判断の時間を減らして「直感的だ」と思えるようになるという寸法です。
ちょっと雑な議論ですが、とりあえずこうした2点に従ったUIを直感的なUIと結論づけておこうと思います。
注釈
直感的インターフェイスデザインの「直感」って?: KQZ on authenticで述べられているように、こうした直感が普遍的であるとは限りません。ただ、こうした主観的(個に依存する)ではあるけども客観的(法則がどの程度実現しているかで捉えられる)な「直感」が広く共通しているのであれば2 直感であると言うことができると思います。
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