要約:機能の詰め込みすぎ、体系性のなさ、多すぎるボタンなど身近にあるカオスなUIを取り上げてみた
ある記事で例として使う予定だったのですが、長くなったので分割しました。今回は、自分の周りにある使っていて疲れるデザインを(反面教師として)2つ見ておこうと思います。
携帯電話のUI
さて、僕は今、写真にあるNTTドコモのD904iという携帯電話を使っている(写真のリンク先はキー部を拡大した写真です)のですが、もしあなたがこの端末を初めて見たとして iモード や iアプリまでたどり着くのにどうすればよいか分かりますでしょうか?
「Menuボタンを押して、そこからiモードにたどっていく」、これが1つの方法ですね。ただ、iモードやiアプリなどの頻繁に使う機能は分かりやすく、かつ素早くアクセスできる方が便利でしょう。
実は、素早くたどる方法はあります。「方向キー↓を短く押せば iモードで、↓を長押しすれば iアプリ」です。といっても、そんなわかりにくい方法、説明書を見ないとわからないですよね?僕もたまに長押しするとどちらにたどり着くのかよく忘れます。
この端末は方向キーにそうした機能があることを液晶画面に表示する機能(リンク先はその画像)があるんですが、実際見てみても↓キー以外も何がなにやらです。
こうしたわかりにくいデザインになっている原因はいろいろあると思いますけど、一番に考えられるのは無思慮に各ボタンに機能割り当てを詰め込みすぎたことでしょう。D904iには主要な各ボタンに短押しと長押しで2つ機能が割り当てられています。例えば、Menuボタンを短押しすればMenuボタンが出て、長押しするとマナーモードの設定・解除になります。でも、なぜマナー設定機能がこんなところに?
というわけで、こうした論理的に関係のないもの同士を、サイズやボタン数の制限などから単純に短押し・長押しというUIに押し込めて解決しようとしようとすると、体系性のないわかりにくいUIになってしまいます。
確かに、最近は携帯電話の機能は多いです。これら全部をこんなちっこい端末からアクセスできるようにしようと思った開発者も大変だったと思います。
ですが、それならそれで現在のUIにこだわらなくとも別の新たな方法があったはずです。

この点においてiPhoneが対照的なのは、できる限り少ないハードウェアボタン+タッチスクリーン=ソフトウェアボタンを採用したことです。
もはや、携帯電話は「電話付き多機能端末」と揶揄されるように、PDAに迫るほど機能が増えていて、その主要機能さえハードウェアボタンでアクセスをカバーしていこうとすることは限界に近づいています。
そうした部分を書き換え不可能なハードウェアに委ねるのではなく、書き換え可能で柔軟なソフトウェアに委ねたジョブズの決断は*1 は正しかったと思います。
後の記事で詳しく言いますが、分厚い説明書を読んだり、UIを暗記しないとろくに使えないような製品はデザインとして失格なんではないでしょうか。
ちなみに、D904iを出している三菱電機さんはタッチスクリーン・2画面式の携帯電話 D800iDSを出しています。1世代目ということで、直感的とはいいづらく特殊なUIというところを感じさせますが、改良を重ねて次世代のUIを担っていって欲しいです。
テレビのリモコンのUI
あと、おまけですがもう1つ。こちらは上記の携帯電話とは逆にボタンを増やしすぎて失敗した例です。
これは家で使っているSHARPのVHSビデオ録画機のリモコンです。音量・選曲ボタンの位置の悪さやテレビとビデオで選曲ボタンをわざわざ分けているインターフェイスがカオスといえばそうなんですが、まぁまだかわゆい方です。
でも、このリモコン開けられるんです。
こうなると意味が分かりません。結局、母はビデオ録画に時間がかかりすぎて使わなくなってしまったんですが、そこまでいくとリモコンも罪なもんです。
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